選抜王者の横浜、9回2死から逆転サヨナラ 敗退危機も…劇的決着で4強入り、主将阿部が決める

6回終了時点では平塚学園に1-4とリードを許していた
第107回全国高校野球選手権神奈川大会は22日、準々決勝が行われ、第1シードの横浜はノーシードの平塚学園に5-4でサヨナラ勝ちした。1点ビハインドで9回を迎えるも、2死二、三塁から主砲の阿部葉太外野手(3年)が逆転サヨナラ打を放った。
序盤は苦しい展開となった。今秋ドラフト候補でプロ注目左腕の奥村頼人投手(3年)が先発したが、初回にいきなり先制を許すと、2回は2死一、二塁のピンチを招いて交代。その後、押し出し死球と捕逸で2回までに3点を失った。4回も失点。5回に1点を返し、中盤以降は徐々に打線も勢いを取り戻したが、石塚蒼生投手(3年)らに抑え込まれた。
1点ビハインドで迎えた9回には1死一、二塁から為永皓内野手(3年)が右前打を放って二走が本塁を狙うも、平塚学園の右翼・藤原レイ外野手(3年)からの好返球でアウトに。しかし、2死二、三塁で主将の阿部が右中間フェンス直撃の逆転サヨナラ打を放った。
横浜は今年春の選抜高校野球を19年ぶりに制し、松坂大輔が率いた1998年以来の春夏連覇に期待がかかる。達成となれば、史上9チーム目。さらに同一校の複数回春夏連覇は大阪桐蔭(2012年・2018年)以来、史上2校目となる。
(Full-Count編集部)