大谷翔平への申告敬遠が物議 もしも勝負したら…待っていた地獄の「1.672」

9回に無類の強さを発揮している大谷
【MLB】ドジャース 4ー3 ツインズ(日本時間24日・ロサンゼルス)
申告敬遠の判断は正しかったのかもしれない。ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地でのツインズ戦で9回2死に一塁が埋まっていながらも申告敬遠を受けた。このツインズ側の采配が物議を醸したが、実は今季これまで大谷は9回に無類の強さを発揮していた。
同試合では初回にナ・リーグ本塁打王争いで単独トップに立つ37号ソロを放った大谷。1点を追う展開で迎えた9回2死一塁の第5打席で、ツインズ側は同点の走者を二塁へ歩かせても大谷との勝負を避け、申告敬遠を選択。観客席からは大ブーイングが起きたが、その後チームは満塁とし、フリーマンの左前適時打で大谷はサヨナラのホームを踏んだ。
この敬遠策を巡り、ツインズのロコ・バルデリ監督は試合後に「同点となる走者が一塁にいて、球界最高の打者を迎える場面だった。最終的に、我々にとっての正解を問われるとするならば、ルイーズと勝負してアウトを奪うことだった」と理由を明かした。また、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も「驚かなかった。正しい選択だったと思う。ただ、うまくいかなかったというだけだ」と述べ、敵の判断に理解を示した。
他方で大谷は今季、9回に22打数10安打、打率.455、4本塁打、9打点、OPS1.672という驚異的な数字をマーク。4月2日(同3日)のブレーブス戦で放った3号サヨナラ弾、5月9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦で打った12号決勝弾など、9回に勝敗を決定づける一発も放ってきた。仮定の話でしかないが、仮にツインズが勝負を選択していたとしても、結果は覆せなかったかもしれない。
(Full-Count編集部)