高校野球経験ゼロ、初戦敗退で不完全燃焼…高3世代が集う“もうひとつの夏”

ジャパンサマーリーグに参加選手が集まっている【写真提供:ジャパンサマーリーグ】
ジャパンサマーリーグに参加選手が集まっている【写真提供:ジャパンサマーリーグ】

「ジャパンサマーリーグ2025」に参加者が集まってきている

 高校3年生を対象とした「ジャパンサマーリーグ2025」が、8月2日~8月8日の7日間、沖縄県の嘉手納野球場で実施される。この取り組みに興味を持ち、自分の可能性を試したいと考えた選手たちが続々と参加を表明している。

「ジャパンサマーリーグ2025」は、夏の大会を終えた高校生、ベンチ入りできなかった学生たちにも、どうにか光を当てたいという思いから発足した。試合などを通じてスキルアップ、思い出作り、進路についても考え、将来のヒントを見つける時間を提供する。

 試合や自主トレでは、バッティングのデータを測定できる最新技術「BLAST」を利用でき、コーディネーターとアナリストから即時フィードバックを受けることが可能。さらに技術・メンタル・キャリアに関するレベルアッププログラムなど様々な施策が用意されている事が特徴だ。

 そんな取り組みを知り、「サマーリーグ」で野球を続けたい高校球児たちが続々と集まってきている。日本ウェルネス高沖縄キャンパスの上地守隼選手は、参加を申し込んだ選手のひとり。夏の大会は初戦敗退となり、不完全燃焼で幕を閉じた。そこで「進路もまだ明確に定まっていない状況でこのジャパンサマーリーグの存在を知り、自分の視野を広げるきっかけになれば」と参加を決めた。

 同じく参加者の大城汰牙選手は、高校野球をプレーしていないという異色のキャリアの持ち主。沖縄尚学高に進学も野球を諦めた過去がある。「学業との両立が難しく辞めてしまい、ずっと仕事の日々でした。たまたまと親が新聞の記事でジャパンサマーリーグを見つけて、やってみたらと言われ、せっかくチャンスがあるなら久しぶりに挑戦してみよう」と大きな一歩を踏み出した。

 同リーグの参加資格は無く高校野球未経験者でも応募可能となっている。参加費用は5万5000円。定員は80人で先着順で締め切りとなる。

(Full-Count編集部)

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