大谷翔平、ライバル“消滅”の可能性 熾烈なHR争いのはずが…チーム解体が追い風か

メジャー通算312発を誇る大砲
ドジャースの大谷翔平投手のライバルが“消滅”するかもしれない。ここまで36本塁打を放ち、ナ・リーグ本塁打王争いで2位につけているダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレス内野手が、トレードでア・リーグに放出される可能性を、複数の米メディア関係者が伝えている。
ダイヤモンドバックスと7年6600万ドル(約97億円)の契約を結んでいるスアレスは、今季ここまで101試合で打率.252、36本塁打、86打点、OPS.918をマーク。19日(日本時間20日)と20日(同21日)のカージナルス戦では2日連続で1試合2本塁打を放つなど、一時はキング争いで大谷を抜き、現時点では大谷の37本を1本差で追う。打点は2位の鈴木誠也外野手(カブス)の81打点を突き放してナ・リーグのトップに立つ。
一方、ダイヤモンドバックスはここまで50勝53敗でナ・リーグ西地区で首位のドジャースに10ゲーム差をつけられる4位と、ポストシーズン進出の可能性が遠のいてきた。このため7月31日(同8月1日)のトレード期限を前に、来季を見据えてトレード市場で売り手にまわると予想されてきた。第1弾として、主力のジョシュ・ネイラー内野手について、マリナーズとの間でブランディン・ガルシア投手とアッシュトン・イジ投手とのトレードが決まった。
米ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は21日(同22日)に自身のX(旧ツイッター)で「ヤンキース、マリナーズ、カブスはスアレスの獲得に関心を示している」と投稿。複数球団が水面下で争奪戦に動く可能性を示唆した。
さらにMLB公式サイトでマリナーズ番を務めるダニエル・クレイマー記者は24日(同25日)、自身のXに複数の関係者からの情報として「(ネイラー獲得後も)依然スアレスの獲得はマリナーズの最優先事項で、積極的に動いている」と投稿。古巣マリナーズが有力な移籍先であると伝えた。
全米記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は同日、Xに「アストロズはスアレスの獲得に関心を示している。複数の球界関係者によると、(アストロズの)ファームはトレードを成立させるだけの選手層を持ち合わせているという」と投稿。米スポーツ局「MLBネットワーク」も「レッズとダイヤモンドバックスは互いにスアレスのトレードに関心を示している」と報じた。
米メディアが移籍先の候補として名を挙げた中には、ア・リーグの球団も含まれている。この移籍が成立した場合、大谷や鈴木にとってタイトル争いのライバルが消えることになる。
(Full-Count編集部)