終了間近、失策の間に同点→11回勝ち越し 大熱戦の愛知決勝…豊橋中央が初の甲子園切符

延長タイブレークの末に勝利
第107回全国高校野球選手権の愛知大会は27日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで決勝戦が行われ、東邦が豊橋中央に9回1死満塁から同点に追いつき、延長タイブレークに突入。約3時間半の死闘は、11回に勝ち越した豊橋中央が6-5で勝利し、2002年の創部以来、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。
東邦は初回、元中日の朝倉健太氏の長男・朝倉大空外野手(3年)の適時二塁打で先制。しかし、豊橋中央は3回に敵失などの間に逆転。さらに5回、花井成次内野手(3年)の適時二塁打で2点差とした。
豊橋中央は高橋大喜地投手(3年)がピンチでもアントニオ猪木のモノマネを披露する強心臓を武器に、2点リードのまま最終回に突入。東邦は9回1死満塁の好機から、遊ゴロで併殺により試合終了かと思われた。だが、一塁への送球が逸れ、その間に走者2人が生還。土壇場で東邦が同点に追いついた。
延長10回は両チーム無得点。延長11回、豊橋中央はエース高橋と幼馴染の松井蓮太朗捕手(3年)が放った中前適時打などで3点を勝ち越し。東邦は直後に代打・金本誠史内野手(3年)の左越えの適時二塁打で1点差に迫るも、豊橋中央の巧みな中継プレーに阻まれ三塁でアウトに。あと一歩及ばず、9年ぶり18回目の甲子園出場に届かなかった。
(Full-Count編集部)