日大三が2年ぶり20回目の甲子園出場 主将が5打点…東海大菅生下し西東京制す

2年生の4番田中諒も準決勝のサヨナラ弾に続き“フェン直”適時三塁打
第107回全国高校野球選手権西東京大会は29日、神宮球場で決勝が行われ、日大三高が8-4で東海大菅生高を破り、2年ぶり20回目の夏の甲子園出場を決めた。
強力投手陣の牙城を崩した。相手の東海大菅生は今大会、初戦から準決勝まで5試合計36イニング無失点。しかし39イニング目の3回、日大三は2死からの連打で二、三塁とし、3番の主将・本間律輝外野手(3年)が中前へ2点適時打を放ち先制。さらに続く2年生の4番・田中諒内野手が放った大飛球が中堅フェンス直撃の適時三塁打となり、点差を広げた。田中諒は2日前の準決勝・八王子高戦でも同点の9回にサヨナラ2ランを放っており、実に頼もしい。
試合はここから激しいシーソーゲームとなっていく。先発の近藤優樹投手(3年)は4回に2点を失い、1点差に迫られた。5回には無死二塁で、送りバントを捕球した近藤が一塁へ悪送球し、同点に追いつかれる。さらに2死二塁から右前適時打を浴び、相手に勝ち越しを許した。
3-4で迎えた5回。1死一、二塁でまたもや主将・本間がレフトオーバーの逆転2点二塁打を放ち、この時点で早くもこの日4打点。安部翔夢内野手(3年)も押し出し四球を選んだ。8回にも本間が5打点目となる右前適時打を放ち、さらに田中諒の中犠飛で突き放した。
日大三と東海大菅生はいずれも西東京を代表する強豪で、決勝での対戦は3度目。過去2回(2003年、2022年)も日大三が勝っており、3連勝となった。ただ、今年5月3日の春季東京都大会・準決勝で対戦した時には3-4で敗れていた。
(Full-Count編集部)