叶えた父との“約束” 描いた幼き頃の夢…メロディ聴いて始めた「専門的な勉強」

BsGravity連載…第14回は「TAICHIRO」
オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成12年目を迎える。昨季から新たな“挑戦”をスタートさせ、男女混成ユニット「BsGravity(ビーズグラビティ)」として活躍中。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の計14人でスタジアムに彩りを増やしている。第14回はパフォーマーとして新加入した「TAICHIRO」に話を聞いた。
身長178センチの恵まれた体格を生かした踊りが魅力的だ。「スタイルの良さ、所作の部分を見て頂きたいです。たくさんの方に見て頂けるお仕事なので、その部分は意識するようになりましたね」。指先まで神経を研ぎ澄ませたダンスで球場を沸かせる。
少年時代の夢を追い求めた。「父親がバンドのボーカルを務めていて、そこに小学1年生の頃に出させてもらってからエンタメが好きになりました。その経験もあって、いつかBsGravityになれたらいいなと思っていました。挑戦してみたいなという思いから、専門的な勉強を始めてオーディションに臨みました」。チャレンジを成功させ、大きな舞台にたどり着いた。
今でも父親との初舞台が忘れられない。「父親はハーモニカをしながら歌っていました。後ろにはドラムを演奏する方もいて、そこで2人で歌わせてもらいました。父とは一緒に歌いましたね。よく公園で練習をしていました。歌が好きだったので着いて行っていました」。懐かしい思い出にも浸る。
BsGravityに加入後は「自分のこと(パフォーマンス)に集中し過ぎていて、ファンの方をはっきり見ることができなかったんです。最初は客席を見ていたんですけど、緊張で脳に入らないというか……。今は応援ボードがしっかり見えたり、声援も聞こえます」。あの日に描いた夢を、今でも忘れない。
(Full-Count編集部)