広陵・中井監督「反省すべきことを反省」 部員間の暴力行為が発覚…「学校の発表した通り」

7日の第4試合で旭川志峯と対戦する
第107回全国高校野球選手権大会は7日、大会第3日が行われ、第4試合で広陵(広島)が旭川志峯(北北海道)と対戦する。試合前には広陵の中井哲之監督が報道陣の取材に応じた。
「学校が発表した通りなので……今を頑張るしかないので……応援してくださる方はたくさんいらっしゃると思いますので、その中で、生徒の頑張る力を信じたいと思います」。約20人の報道陣に囲まれての報道対応。終始、表情は硬かった。
同校は6日に今年1月下旬に部員間の暴力を伴う不適切な行為があったと発表。硬式野球部の2年生部員(当時)4人が、1年生部員(当時)の部屋を個別に訪れ、胸を叩く、頬を叩くなどの暴行が確認された。
広陵は広島県高野連を通じて日本高野連に報告。3月5日に行われた審議委員会により、硬式野球部に対して「日本高等学校野球連盟会長名による厳重注意」、当該部員に対して事件判明日から1か月以内に開催される公式戦に出場できないという指導がなされた。加害生徒4人は被害生徒に謝罪したが、被害生徒は3月末に転校したという。
また、日本高野連はSNS等で拡散されている事案の内容と広陵が同連盟に報告した内容に違いがあったが、広陵側からこれまで報告していた内容以外に新たな事実関係はないと表明。今大会の出場判断に変更はないと判断した。
中井監督は選手たちの様子については「普通通り生活しています」と説明。選手らへの声がけについて問われると「私から多くは語っていなくて、反省すべきことを反省してきてこの大会を迎えていますので、目の前の試合を全力でプレーすることだけです」と意気込みを語った。
日本高野連は一連の騒動を受け「この問題では広陵高校の選手、関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが、特にSNS上で拡散されております。こうした行為は、名誉や尊厳、人権を傷つけるものであり、決して看過できません」とし「誹謗中傷や差別的な言動などは、くれぐれも慎んでいただきますようお願い申し上げます」とコメントしていた。
広陵は3年連続26回目の出場で、春の選抜大会でも出場27回、優勝3回を誇る全国屈指の名門として知られている。
(Full-Count編集部)