復帰目指す岩隈久志の姿勢を地元紙“称賛”「多くの投手ならすでに諦めている」

復帰に向けて調整を続けているマリナーズ・岩隈久志【写真:Getty Images】
復帰に向けて調整を続けているマリナーズ・岩隈久志【写真:Getty Images】

今季中の復帰は厳しいとの見解「現実的には来季に備えてる」

 マリナーズとのマイナー契約からメジャー復帰を目指している岩隈久志投手。昨秋に受けた右肩手術からリハビリを続け、今月にはブルペン入りと徐々に復帰に向け前進しているが、地元紙は今シーズン中の復帰に否定的な見解を示している。

 昨年9月に右肩手術を受けた岩隈は復帰に向けてリハビリを続けていた。6月にフリー打撃登板を行ったが、その後は一進一退の状態となっている。地元紙「シアトル・タイムズ」でマリナーズ番を務めるライアン・ディビッシュ記者は、岩隈の復帰に関して疑問符をつけている。

 記事では岩隈がリハビリからキャッチボール、ブルペン入りと強度を上げる度に右肩の状態が不安定になっていることに言及し「今シーズン痛みが何度か再発した後でさえ、イワクマはキャッチボールや遠投を毎日行い続け、腕の強度を高めることに努めている。けれども、今シーズン彼がマリナーズに貢献する姿を目にすることはほとんど不可能といえる」とレポートしている。

 ディビッシュ記者は連日、岩隈が復活に向けてリハビリする姿を確認しているという。来週にもフリー打撃に登板する可能性があるが「9月に先発登板できる程のフィジカルの強度を高める為の時間は残されていないだろう。現実的に言って、イワクマは来シーズンに備えている」と説明している。

 右肩の手術から完全復活することは並大抵のことではないが「多くの投手なら既に諦めていただろうが、可能性が少しでも残されている限り、イワクマの投げることに対する精神力と献身性がそれを許さない」と、ベテラン右腕の姿勢を称賛している同記者。再びその勇姿をメジャーのマウンドで見られる日はいつになるだろうか。

(Full-Count編集部)

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