広陵巡る別の事案、学校が第三者委員会を設置 大会本部発表「報告を待って対応を検討」

日本高野連が声明を発表した【写真:中戸川知世】
日本高野連が声明を発表した【写真:中戸川知世】

「広陵高校硬式野球部に関するSNSでの情報について」の声明

 大会本部(日本高等学校野球連盟/日本高野連、朝日新聞社)は7日、「広陵高校硬式野球部に関するSNSでの情報について」の声明を出した。SNS上で拡散している新たな内容について学校側に確認したところ、「訴えのあった内容について確認できなかったとの報告を受けていました」とした。

 広陵は大会第3日のこの日、第4試合で旭川志峯(北北海道)と対戦。3-1で1回戦を突破した。その後、日本高野連は「SNS上で流れている新たな情報」について発表。被害を訴えている元部員から情報提供があり、広島県高等学校野球連盟を通じて、学校に確認し、訴えのあった内容について確認できなかったとの報告を受けたと発表した。

 また、広島県高野連からは「学校は元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置し、現在調査中」とし、日本高野連は第三者委員会の調査結果を受けた学校からの報告を待って、対応を検討するとした。

 7日の広陵の発表によると、1月下旬、1年生が寮で禁止されている行為を行ったことで、指導と称して2年生部員(当時)計4名が、1年生部員(当時)1名に対して、それぞれが個別に被害生徒の部屋を訪れ、暴力を伴う不適切な行為をしたことが判明。広陵は「上記事態を重く受け止め、直ちに広島県高野連と日本高野連に報告」。3月5日に行われた審議委員会により、当該部員に対して事件判明日から1か月以内に開催される公式戦に出場はできないという指導がなされた。

 広陵の発表によると、加害生徒4名が被害生徒に謝罪したが、被害生徒は3月末で転校しているという。被害生徒の保護者からは「学校が確認した事実関係に誤りがある」との指摘があり、改めて部員に事実確認をしたものの、新しい事実はなかったとした。

(Full-Count編集部)

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