甲子園辞退の広陵、中井監督は辞任なしも「当面、指導を控える」 決議には加わらず

堀正和校長らが会見で説明
第107回全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)は10日、堀正和校長が兵庫県西宮市内で会見を開き、今大会の出場を辞退すると発表した。9日夜に広島県内で開かれた緊急理事会で決定。同校理事の1人である中井哲之監督は決議には加わらなかったという。
会見で堀校長は「われわれは、いかなる暴力も認めないという方針を掲げてまいりましたが、今日の事態を招いたことは誠に遺憾で、忸怩たる思いです」と陳謝。緊急理事会には中井監督も出席したが、決議には加わらず他4人の理事で決定したという。中井監督は現時点では辞任はしていないといい、「学校の調査が進むまで、当面指導を控える」と説明した。
広陵をめぐっては今大会開幕後、今年1月に2年生部員(当時)4人が1年生部員(当時)の寮の部屋を個別に訪れ、胸を叩く、頬を叩くなどの暴力を伴う不適切な行為を行い、3月に日本高野連から「厳重注意」の措置を受けていたことが判明した。
7日に行われた旭川志峯(北北海道)との1回戦に勝ち、14日に津田学園(三重)との2回戦に臨む予定だった。
(Full-Count編集部)