左手の指がない球児、甲子園初安打 同点適時打に球場大歓声…右前に痛烈な打球

「7番・右翼」で出場した県岐阜商・横山温大
第107回全国高校野球選手権は11日、1回戦が行われ県岐阜商の横山温大(はると)外野手が日大山形戦に「7番・右翼」で出場。5回の第2打席で甲子園初安打となる同点適時打を放ち、アルプススタンドは大盛り上がりとなった。
1点ビハインドの5回、1死二塁から4球目を捉えると、打球は一、二塁間を抜けて右前へ。二走が生還して同点に追いついた。
第1打席は2回2死一塁の場面で迎えるも、一走が初球で盗塁死となり、チェンジに。仕切り直しとなった3回先頭の打席ではカウント1-1から外角高めの117キロのチェンジアップを打って中飛だった。
横山は生まれつき左手の指がないものの、名門校で活躍。試合前ノックでは右手にグラブをはめ、送球の際にはグラブを左脇に抱えて右手で投げていた。
岐阜大会の決勝、帝京大可児戦では3安打3盗塁を記録するなど、6試合全てで安打を放ち、同大会では19打数10安打と大活躍した。
(Full-Count編集部)