甲子園だけじゃない…プロ注目右腕や女子選手も参加 高校球児たちの“もうひとつの夏”

「ジャパンサマーリーグ2025」が沖縄県で開催された
高校3年生を対象とした「ジャパンサマーリーグ2025」が沖縄県の嘉手納野球場で8月2日から開催され、8日に閉幕した。「陽の目を見ない場所に光を」のコンセプトに選手を募集し、沖縄県内だけでなく北海道やプロ注目の選手まで全国から37人の選手が参加した。
「ジャパンウィンターリーグ」を運営する株式会社ジャパンリーグが、夏の大会を終えた高校生、ベンチ入りできなかった学生たちにも、どうにか光を当てたいという思いから発足した「ジャパンサマーリーグ」。選手たちのさらなるスキルアップ、思い出作り、新たな仲間との出会い、自分の将来についても考えられる機会の提供を目的とする。
参加条件などはなく、希望者は最後の夏で出場機会に恵まれなかった選手や、技術向上を目指す選手、野球を続けるか迷っている選手など様々な理由を抱えて集まった。女子選手の参加も実現。さらにプロが注目する189センチの大型右腕・帝京の黒木大地投手も参加した。
7日間で合計7試合をこなしながら、「トラックマン」や「ブラスト」などの最新技術を使い、細かなデータを利用しながらレベルアップに取り組んだ。さらに座学で技術・メンタル・キャリアについても学ぶ「レベルアッププログラム」も実施された。
一度も投手をしたことがない福井工大福井・女性野球部の大里成海選手がピッチャーにトライし3者凡退に抑えた。また、ホップ成分の数値が一番高い選手も投手に初挑戦。普段の試合ではできない挑戦が出来るサマーリーグならではの取り組みも見られた。
参加選手や指導したスタッフ全員が野球を心から楽しみ、「参加してよかった」といった声が溢れる充実した初の取り組みとなった。この18歳の夏の1週間が将来のヒントを見つけるきっかけになったことは間違いない。
(Full-Count編集部)