番記者が見た大谷翔平の“別の顔” 見せつけた本当の実力「もっと評価されるべき」

ハリス記者「ファンにとっても粋なことですよね」
ドジャースの大谷翔平投手は、13日(日本時間14日)の古巣エンゼルス戦で次回マウンドに上がる予定だ。投手としてはここまで8試合に登板しているが、米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」では、番記者が二刀流で見せる“顔”について語った。
司会のスコット・ブラウン氏が「私たちは再び、野球史上誰も成し遂げたことがないことを目の当たりにしています。ベーブ・ルースの時代に戻っても、少し違うスタイルだったし違う状況でした。ショウヘイ・オオタニは唯一無二の存在です」と激賞。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者に、体力面での懸念を尋ねた。
ハリス記者は「それでもまずまずの投球ができるし、依然強い打球も打つことができます。(7月30日=同31日の)レッズ戦でも4回まではまずまずの投球でした。二刀流では今年初めて身体的に難しい、人間らしい日だったと思います。だから、(6日=同7日のカージナルス戦で)あれだけマウンドで相手を支配する姿を見せてくれて、2回目の右肘手術を経てあれだけキレのある投球をしていて、投手としてこれだけスムーズに戻って来られていることはもっと評価されるべきだと思います」と分析した。
さらに打者での活躍も称え、「ドジャースはいくつもの小さな問題を抱えていますが、彼がまたこれだけのプレーをしてくれていることは、今季ここまであまり継続的にできていない、チームが実力に見合ったプレーをするということが、ここからシーズン終盤の最も大きな希望になっていると思います」とした。
パドレスなど10チームで計15年間プレーした同じく司会のキャメロン・メイビン氏が「二刀流ショウヘイ・オオタニを観られることがどれだけ特別なことか、ファンは分かっていますか?」と質問すると、ハリス記者は「久しぶりに投手としての彼を見られることは、より特別だと思います」と強調。
「投手としての彼は視覚的にも全然違う。彼はとても力強いピッチングをするし、マウンド上での存在感がすごい。振る舞いが変わるんです。打者の時は他の選手に手を振ったり、遊び心がある感じですが、マウンドでは相手よりも一枚上手(うわて)に見える。デーブ・ロバーツ監督も言っていましたが、彼は自分自身をまずは投手として見ているんです。8三振を奪った直後に打席に立ったら本塁打を打つ、みたいな経験をさせてもらえることはファンにとっても粋なことですよね」と力を込めた。
(Full-Count編集部)