大谷翔平が捉える94年ぶり偉業「154」 閉ざされた扉…蘇らせる“白黒”の歴史

得点数MLB2位はジャッジの98…ナ・リーグ最多に迫るペース
【MLB】ドジャース 5ー4 パドレス(日本時間18日・ロサンゼルス)
大記録にまた前進した。ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地でのパドレス戦に「1番・指名打者」で出場し、初回の第1打席でダルビッシュ有投手から右前打を放った。その後、先制のホームを踏み、両リーグ1位の118得点目マーク。年間では「154得点」ペースとし、94年ぶりの偉業を視界に捉えている。
大谷はリーグトップの43号を放つなど、3年連続の本塁打王の獲得が期待されている。さらに今季は超ハイペースで得点数を量産。昨季はシーズン途中から1番を務めたが、今シーズンはほぼ1番に座り、持ち前のスピードを活かしてフィールドを駆け回る。118得点は両リーグ2位のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)と22差をつけており、その凄まじさは一目瞭然だ。
昨季の134得点も両リーグ最多を数えたが、今季は歴史的観点から見ても突出している。まず、140年以上の歴史を誇るドジャース史において歴代最多得点は、1890年ハブ・コリンズの「148」。現状のペースを維持できれば十分に更新可能だ。そして154得点となれば、歴代でも数えるほどしかない偉業となる。
メジャーリーグの歴史において、シーズン154得点以上は延べ25回。最後に達成されたのは、歴代4位タイの167得点を記録した1936年のルー・ゲーリッグまで遡る。また、現行のペースなら、1930年チャック・クラインが樹立したナ・リーグ記録の158得点も十分に狙えることも可能だ。
大谷は8月に無得点だったのは3試合、計15試合で18得点とペースを上げている。さらに記録を後押しするように、不調だったムーキー・ベッツ内野手がこの日の8回に決勝弾を放つなど、直近11試合は打率.341、OPS.923と復調気配が漂っている。得点数は自身の力だけでなく、後ろを打つ選手のサポートも必要不可欠だ。大谷が生還すればそれだけチームの勝利に直結する。果たして、メジャーの歴史の扉をこじ開け、そして優勝の栄誉を掴めるだろうか。
(Full-Count編集部)