菅野智之、10勝目「そんなに達成感はない」 大台でも平常心「とにかく継続が大事」

マリナーズ戦に先発したオリオールズ・菅野智之【写真:ロイター】
マリナーズ戦に先発したオリオールズ・菅野智之【写真:ロイター】

日本人で10人目の1年目2桁勝利

【MLB】オリオールズ 5ー3 マリナーズ(日本時間15日・ボルティモア)

 オリオールズの菅野智之投手が14日(日本時間15日)、本拠地のマリナーズ戦に先発し、5回1/3を3安打1失点で10勝目(5敗)を挙げた。日本投手がメジャー1年目で2桁勝利をマークしたのは10人目で、大台にも「あくまで通過点でありますけど。でも、素直に嬉しいです。もっともっとチームの勝利に貢献できるように頑張りたいなと思います」と落ち着いた様子で語った。

 初回は1死からネイラーに右翼線への安打を浴びるも、右翼ジャクソンの好返球による二塁補殺にも助けられ、後続を断って無失点の立ち上がり。2回から4回まで許した走者は四球の1人のみと調子を上げた。5回は先頭にエンタイトル二塁打を許すも、後続を3人で抑えて得点を許さなかった。

 味方打線は4回に3点を先制し、5回にも2点を追加するなど、菅野を援護。6回1死一塁としたところで雨が激しくなり、試合は2時間18分中断。再開後に交代となった。

 今季は3月から5月までは快調な投球を見せたが、6月と7月は調子を落としていた。当時を「やっぱり1か月ちょっとぐらい、結果的に打たれてしまってる時期が続いて、ますスピードも上げようとか、変化球も曲げようと思ったりとか、そういういらない欲みたいなものが、そうさせてしてしまった」と振り返った。

 だが、これで前回8日(同9日)のアスレチックス戦に続いて連勝と復調。「試合の中でのずれっていうのは、毎試合投げていくと大きなずれになってしまうので、それがしっかり自分の中で修正できてきたっていうのが1番の要因だと思います」と語った。

 10勝目について「1つの目安でありますけど、正直そんなに達成感はなくて。あんまりいいピッチングじゃない時に勝ちつけてもらったりとかもやっぱりあるので。でもここ数試合、すごく自分の中で納得できるパフォーマンスができてるんで、そこが1番嬉しいです」とコメント。ア・リーグ東地区最下位に沈むチームで最多の勝ち星を挙げていることに「それは素直に嬉しいですけど、とにかく継続が大事なので、なんとか最後までこの調子とこのペースで投げ続けられるようにってところだけは思ってます」と落ち着いて語った。

 この日は5回1/3をで81球を投げ、2奪三振、2四死球、3安打、1失点という内容。これで今季は23試合で126回1/3を投げ、10勝5敗、防御率4.13としている。

(Full-Count編集部)

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