大谷翔平の二刀流の裏に…長嶋さんの“助言” 栗山氏が明かす秘話「信じられるなら行きなさい」

長嶋さんの追悼試合で縁のあるOBからメッセージ映像
巨人は16日、東京ドームで行われた阪神戦を「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」と銘打って実施した。イニング間に流れる映像では、長嶋さんと縁のある球界OBが続々と登場。栗山英樹氏(日本ハムCBO=チーフ・ベースボール・オフィサー)は日本ハム入団時の大谷翔平投手(現ドジャース)について、長嶋さんからの後押しがあったからこそ二刀流へ踏み切ったというエピソードを明かした。
2012年のドラフトで日本ハムは大谷を1位で指名。入団交渉の末に当時メジャー志望だった大谷の獲得に成功。プロの世界での二刀流の“始まり”となった。
当時の日本ハムの監督だった栗山氏は「大谷翔平が二刀流という新たな歩みをするとき、非常にいろんな意見があった」と回顧。「その中でミスターのところに行って意見をお伺いした時に『あれだけのバッター、あれだけのピッチャー。あの才能はないんだ。本当にそれを信じられるなら行きなさい』っていう風に背中を押してもらいました」と明かした。
「やっぱり超一流の選手しか分からない感覚とか、そういったものを身をもって感じた瞬間でした」。今や投打で世界中を魅了している大谷だが、プロの世界での二刀流誕生には、長嶋さんも後押ししていたのだという。
「本当にありがとうございます。これからもミスターから教えていただいたことをしっかりと心に刻んで、次の世代に伝えていきたいと思います」。栗山氏は決意を述べると、場内は温かい拍手に包まれていた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)