緊急降板の菰田は「肘を痛めた」 初回16球でまさか…惜敗後、山梨学院監督が明かした“予兆”

沖縄尚学戦で先発登板した山梨学院・菰田陽生【写真:加治屋友輝】
沖縄尚学戦で先発登板した山梨学院・菰田陽生【写真:加治屋友輝】

菰田は甲子園で計222球を投じた

 第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ、沖縄尚学が5-4で山梨学院に勝利した。身長194センチの大型2年生エース・菰田陽生投手が先発するも、初回に16球を投げて降板。試合後、吉田洸二監督は「肘を痛めたとのことでした」とし、緊急降板の理由を明かした。

 菰田は初回に先制点をもらった直後、1死から左前打、犠打でピンチを招き、4番・宜野座恵夢(3年)に左前適時打を浴びて同点を許した。その後、腕を気にする様子を見せながらも後続を断ったが、2回からは左腕の檜垣瑠輝斗投手(2年)に交代。菰田は一塁に回った。

 その後4-1とリードした山梨学院だったが、6回に3点を返されて同点とされると、7回に勝ち越し打を浴び、4-5で惜敗となった。試合後の取材に応じた吉田監督は菰田について「菰田にアクシデントがあって、想定していなかった展開になりました」と緊急降板に焦りがあったことを明かした。

 また、「(初回2死二塁で)暴投した時に肘をやったことが、私にはわかりました。伝令を出して確認したら、肘を痛めたとのことでした」とし、右肘を負傷していたようだ。初戦の聖光学院戦から計4試合に登板し、222球を投げた“怪物2年生”。無念のマウンドにはなったが、6回には二塁打を放つなど、二刀流としての才覚を発揮した。

(Full-Count編集部)

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