甲子園で驚愕…海外では「絶対あり得ない」 米国人教師が感動した敗戦直後の“行動”

滝川二の吹奏楽部顧問を務めるコリ・カタンザディティさん【写真:編集部】
滝川二の吹奏楽部顧問を務めるコリ・カタンザディティさん【写真:編集部】

滝川二の英語教師・カタンザディティさんは高校野球の文化に好印象を持つ

 すっかり高校野球の虜だ。第107回全国高校野球選手権は17日、大会第12日目が行われ、第3試合で東洋大姫路(兵庫)が西日本短大付(福岡)に3-2で勝利した。アルプススタンドでは同じ兵庫県の滝川二の吹奏楽部が友情応援。顧問として声援を送ったコリ・カタンザディティさんは日本の高校野球文化に驚きと感動を覚えた。

 米国で生まれ育ったカタンザディティさんは、高校生の時に滝川二に数週間の短期留学を経験。その後米国に戻り大学を卒業してから、再度来日し滝川二の英語教師となった。今では日本の好きなところを聞かれても、すでに全てが“当たり前”になり思いつかないほど日本に染まった。

 甲子園の応援にも何度も訪れている。これまで滝川二での出場を含めて春に2回、夏に4回甲子園を経験し、今大会で計7度目の“出場”となった。日本の高校野球について「米国の高校野球は全然人気がないので、プロしか見たことがありませんでした。日本に来てからこの盛り上がりを見て、いいなと思いました」と語る。

 大好きな文化もある。「(アルプススタンドでは)前の試合で負けた学校が帰り際に『頑張れよー!』と言ってくれる。試合開始と終了時に並んでする挨拶や、エール交換をすることも、海外では絶対あり得ないですね」と衝撃を受けた。

 ただ、驚いていたのも過去の話。「今では全力で頑張っている子たちを見てもらい泣きをしています」と笑顔を見せた。選手に大きな声援を送り、イニング間には部員の背中に冷却スプレーをかけて回る。今年も、日本の夏を高校野球で感じていた。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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