山梨学院を後押し…“大正ロマン風”女子応援団の思い コロナ禍で中断も復活「責任持って」

ビデオで見て「かっこいい、ぜひやりたいと思いました」
第107回全国高校野球選手権大会で19日、京都国際と準々決勝を戦った山梨学院の応援リーダーは、伝統的に女子2人が“大正ロマン風”の矢絣(やがすり)模様の着物、袴姿で行うことになっている。コロナ禍で応援が自粛となり、いったん途絶えていたが、遠山侑那さん(3年)が2年前の入学直後に復活させ、翌年に藤巻好加(このか)さん(2年)が加わり、応援の指揮を執っている。
「ビデオで先輩たちが応援する姿を見て、かっこよさに憧れ、ぜひ復活させたいと思いました」と遠山さん。「歴代受け継がれてきた形を、細かいところまで責任を持って伝えながら、新しいものも加えていきたいと思っています。OGの方々に学校へ来ていただいて、教えていただいたこともあります」と表情を引き締める。
遠山さんは中学時代にバスケットボール部、藤巻さんは剣道部に所属していただけあって、大声には自信がある。普段は野球部以外にもサッカー部、ラグビー部などの応援に駆け付けている。2023年春の選抜大会優勝は、遠山さんにとっては入学直前の出来事。今度は復活させたたおやかな応援で、野球部を夏の頂点まで押し上げるか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)