絶体絶命の場面で「高校生でやるんかよ」 極限で“チラ見”→瞬時の送球にSNS騒然

県岐阜商と対戦した横浜ナイン【写真:加治屋友輝】
県岐阜商と対戦した横浜ナイン【写真:加治屋友輝】

9回サヨナラのピンチで見せた2つの好守

 極限状態でも見せた最高峰の守備に、敗れても息をのんだファンが目立った。第107回全国高校野球選手権は19日、大会第13日が行われ、第3試合で横浜は県岐阜商が延長タイブレークの末に8-7でサヨナラ負け。春夏連覇の夢は消えたが、9回で繰り広げた中身の濃い攻防に「すごいものが観れてしまった」「これ高校生でやるんかよ」「守備がハイレベル過ぎる」「守備判断力はプロ級」などの声が相次いだ。

 今大会2完封の織田翔希投手(2年)は初回から先制を許し、さらに1点を追加された4回途中に51球、2失点で降板。山脇悠陽投手(3年)も勢いに乗る県岐阜商の打線を止められず、5回まで4点を失う苦しい展開となった。

 それでも6回に相手守備の乱れなどをついて3点を返すと、8回には同点に追いついた。だが9回、1死二、三塁というサヨナラ負けのピンチに陥り、ここで横浜は内野5人シフトの奇策に出た。

 県岐阜商はスリーバントスクイズを仕掛けるも、一塁を守る小野舜友内野手(2年)の猛チャージとグラブトスで間一髪本塁でアウトに。さらに死球で2死満塁となるが、ここで二ゴロを処理した奥村凌大内野手(3年)は一塁のカバーが遅れたのを確認した上で二塁に送球してアウトに。極限状態でも冷静な判断で、絶体絶命のピンチを無失点でしのいだ。

 横浜は延長11回に力尽きたが、手に汗握る激闘にファンも続々と反応。「いやーレベル高すぎるなー」「これ二塁に送球する判断力ヤバすぎ」「両校ともとんでもないレベルの試合をしていました。どちらが勝ってもおかしくない超ハイレベルな試合」「捕球体勢に入りながらファーストがベース入るの遅れてるのを確認して間髪入れずに二塁送球してる」「何もかもがレベル高すぎる!」「なんちゅう試合や」「心臓もたない」「今大会ベストバウトだな」「横浜高校、内野5人シフトも練習してたんだろうなあ」「スクイズ阻止は痺れた!」「マジで鳥肌が立った……高校野球史に残るワンシーン」と称賛の声が続出。敗れてもなお、横浜の強さを感じさせる攻防だった。

(Full-Count編集部)

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