甲子園、9回に生まれた“感動”「鳥肌たった」 流した涙に共感の声「もらい泣き」

県岐阜商・柴田蒼亮【写真:加治屋友輝】
県岐阜商・柴田蒼亮【写真:加治屋友輝】

県岐阜商の2年生右腕・柴田が164球の熱投

 2年生エースが見せた熱投に心を奪われるファンが続出した。第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ、県岐阜商は日大三(西東京)に延長タイブレークの末に敗退。緊迫した展開で県岐阜商の柴田蒼亮(そうすけ)投手(2年)が見せた気迫の投球に「鳥肌たった」「凄かった」と右腕を称える声が寄せられている。

 なかでも話題となっているのは9回2死一、三塁で竹中秀明捕手(3年)を迎えた場面。変化球を3球続けて追い込むと、最後は外角低めに144キロのストレートを投げ込み空振り三振に仕留めた。この147球目の“魂の一球”はこの日最速の球速を記録。三振の瞬間、柴田はマウンドで大きくガッツポーズした。

 絶体絶命のピンチにも動じず持ち味を発揮した右腕に「胸が熱くなった」「燃え尽きるほどの速球だった」「本当に感動した」「よう投げきった」「最後まで公立の意地を見せてくれた」「まだ2年やから来年また勝ち上がって甲子園に戻ってきてほしい」とファンは感動が収まらない様子だった。

 敗れはしたが柴田は10回を投げぬき4失点(自責2点)。12安打4四球を許すも粘りの投球で相手に主導権を渡さなかった。試合後は涙を流しながらクールダウンのキャッチボールを行う姿も「本当に泣けたよ」「もらい泣き」とファンの感動を誘った。164球に投げた2年生エースに、甲子園のアルプスからは大きな拍手が送られた。

(Full-Count編集部)

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