大谷翔平が登板前に犯した「重大なミス」 敵軍実況が“辛口”…理解示すも「奇妙なプレー」

大谷翔平は今季10度目の先発登板も…4回5失点で降板
【MLB】ロッキーズ 8ー3 ドジャース(日本時間21日・デンバー)
ドジャース・大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、初回の第1打席で右翼線へ二塁打を放ち出塁。その後の二ゴロで三塁に進まなかったことに敵地実況は「重大なミス」と伝えた。
初回、先頭打者の大谷はゴードンの初球を捉え、右翼線へ強烈な当たりを放った。快足を飛ばして三塁を狙うこともできたが、この日は先発投手としてマウンドに立つこともあり、二塁でストップ。次打者のスミスの二ゴロでは三塁を狙わずに二塁へ残った。後続が凡退してドジャースが無得点に終わると、大谷は2回に2点を失い、試合の主導権を握られた。
ロッキーズ放送局「Rockies TV」の実況、ドリュー・グッドマン氏は大谷が三塁へ進まなかったことに「オー! オオタニは三塁に向かいませんでした! オオタニは重大な走塁ミスを犯しました」と説明。2013年に西武でプレーした解説のライアン・スピルボーグス氏(NPBでは登録名スピリー)は「(原因は)分かりませんが、体力を温存しようとしたことが理由の1つかもしれません。彼の後ろに飛んだ打球に対して、固まってしまいました。奇妙なプレーです」と語った。
進塁打を狙ったスミスの打球で動けずにいたことに、スピルボーグス氏は「ライナーではなく、(大谷の)後ろに飛んだゴロに対して固まってしまいました。彼は帰塁していました」と伝えた。さらに「こういうミスを犯すとき、通常は(ミスを取り戻そうと強引に)三塁を狙ってタッチアウトになります。でも、彼はマウンドに立つのでそれはしないでしょう」と分析した。
同氏は「おそらく省エネモードなんでしょう。彼らも(クアーズフィールドの)標高を知っています。酸素(の消費量)を温存しないといけませんからね」と加えていた。敵地のクアーズフィールドは標高5200フィート(約1600メートル)にある。打球は飛びやすいが、息があがりやすく、スタミナの消費も激しいとされている。
(Full-Count編集部)