“生涯の友”大谷翔平に完勝「最高だった」 真剣勝負で痛烈2安打…感慨の弟分

ロッキーズのミッキー・モニアック【写真:上野明洸】
ロッキーズのミッキー・モニアック【写真:上野明洸】

大谷との初対戦を振り返ったモニアック

【MLB】ロッキーズ 8ー3 ドジャース(日本時間21日・デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)の敵地ロッキーズ戦で4イニングで9安打を浴び5失点で今季初黒星を喫した。初対戦を心待ちにし、この日2安打を放ったのがエンゼルス時代の同僚だったミッキー・モニアック外野手。「最高だったよ。何年も彼のピッチングは見てきたけど、対戦は本当に初めてだったからね」と感慨深げだった。

 モニアックは2022年の8月にトレードでフィリーズからエンゼルスに移籍。チームメートだった1年半の間で絆を深め、「彼のことは生涯の友だと思っているよ」と話す。

 4月と6月のドジャース戦でも2人は再会して談笑。今回も18日(同19日)のカード初戦では、大谷が二塁に進んだ際に、右翼のモニアックとアイコンタクトを取り、大谷はニコリと笑っていた。

 さらに今回は、カード3戦目で大谷の登板が予定されていた。エンゼルス時代にはライブBPなどでも対戦したことはなく、1戦目前にモニアックは「間違いなく楽しみだ。チャレンジングだね」と意気込んでいた。

 そして迎えた第3戦。2回の第1打席では真ん中に入ってきたフォーシームをセンターにはじき返すと、4回の第2打席でも浮いたスプリットを右前に運んだ。「打てる球をしっかり捉えること、センター中心に打ち返す意識だったんだ」。“兄貴分”との初対戦は2打数2安打だった。

「カットボールも何球か投げてきたし、フォーシームに、落差のデカいカーブもきたね。うん、そこなんだよ。彼は7、8球種くらい投げるし、そのどれもがいい球なんだ。もう打席に入ったらとにかく勝負するしかない。自分としては、それができたと思うよ」

 9月にはドジャースタジアムで3連戦が組まれており、投手・大谷とまた対決する可能性もある。「チームとしては、昨日と同じ結果がいいね」。大谷がやり返すのか、モニアックがまたも結果を出すのか。“第2ラウンド”にも注目だ。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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