夏の甲子園、熱中症疑いは24件 昨年から半数以下…大会本部発表「予防意識の高まり」

熱中症疑いは24件、昨年から半数以下となった【写真:加治屋友輝】
熱中症疑いは24件、昨年から半数以下となった【写真:加治屋友輝】

気温の違いも「昨年より低かったことも影響している」

 第107回全国高校野球選手権大会は23日に決勝戦が行われ、沖縄尚学の優勝で幕を閉じた。大会本部は選手の熱中症疑いの症例数を計24件と発表。昨年の58件から半数以下に減少した。

 このうち、試合後のクーリングダウン中に症状が出たケースは5件。49代表が初戦を終える第8日までの発生は計16件。全体の67%を占めた。

 大会本部は減少した要因について「足に違和感があるときなどの訴えが早く、ベンチ裏に待機している理学療法士が早めに処置が出来て発症を回避できるケースが目立ちました。選手・指導者の熱中症予防への意識の高まりが背景にあると考えられます」と発表した。

 また、気候も影響した可能性もあるという。今大会、毎試合開始前にグラウンドで計測した平均気温は昨季が32.4度、今大会が31度。「例年、発生が目立つ初戦の間の気温が昨年より低かったことも影響していると考えられます」と分析した。

(Full-Count編集部)

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