大谷翔平「感極まるところはない」 749日ぶり勝利でも平常心…スプリットは「最後の段階」、一問一答

試合後、取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:上野明洸】
試合後、取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:上野明洸】

待望の初白星に明かした心境…一問一答

【MLB】ドジャース 5ー1 レッズ(日本時間28日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのレッズ戦に「1番・投手兼指名打者」で出場。復帰後初めて5回を投げ切り、2安打2四球9奪三振1失点の好投で、2023年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来、749日ぶりとなる勝ち投手となった。試合後の一問一答は以下の通り。

――今日の球種について。
「元々もう決めていたので。打線の反応がどうこうというよりは、今日はカーブ、スプリットをメインと」

――回数を増やすことで球種の割合も変えると。
「そうですね。それもありますし、どちらかというと今は自分の状態を上げていくという。イニングを伸ばすのもそうですけど、リハビリ登板の段階から少しずつ球種を増やしていった中で、今日はしっかりカーブとスプリットで投げきるというのは1つ、自分の中の課題として持ってはいました」

――リハビリ中を経て現在の感覚か。
「リハビリの段階としてはまず真っ直ぐ、ファストボールをしっかりいい球速で投げ切るということが1番。そういうコミュニケーションの中でやってきて、カーブやスプリットは1番最後の段階なので、これがしっかり投げ切れれば、自分の中でフルでいけるんじゃないかなという自信がしっかり持てるかなと思います」

――ポストシーズンへの意気込みは。
「今現時点では先発ピッチャーも整ってると思いますし、ブルペンもしっかり充実してる状態だと思うので、自分の役割としては、与えられたイニングをしっかり投げきって、勝てる確率を少しでも上げることと、少しでもイニングを投げてブルペンの負担を減らしたいというのはありますね」

――カーショーについて。
「登板日は、集中してるところを見ると、この集中力で長い年月を続けていくっていうのはそれだけでも大変なことだと思いますし、その中で素晴らしい成績を残していくのは尊敬に値することですし、毎日見ていて勉強になることばかりなので」

――イニング数について。
「今日に関してはちょっと球数もかさんでいるので、5回投げきれるかどうかも微妙なところでしたし。これからのことはまた5回を今日投げ切ったので(イニングを)増やすのかどうなのかというのは、監督もそうですし、ドクターとも話して決めたいと思います」

――スプリットの評価は。
「悪くなかったかなとは思いますけど、やっぱりスポット自体が全部の球種に言えることですが、特にスプリットに関してはまだ良くはないのかなと思って、投げるスポット、コマンドのところが1番だったかと」

――5イニングを投げた心境は。
「感極まるところはないですけれど、打席がその後もちろんあるので。最後の2打席はいい当たりでしたけど、アプローチ的には悪くなかったのかなと思います」

――右肘からの復帰は思い描いていたか。
「いいプロセスはもちろん踏めているなとは思うので、正直2回目の手術……1回目もそうでしたけど、どういう風になっていくのかなっていうのは、プラン通りに行かないことの方が多いと思うので、その中で少しでも投げられていることに関しては、結果云々ではなくて、プロセス自体は今のところいいんじゃないかなと思います。体の反応見て1試合1試合大事に投げていきたいなと思います」

――一番しんどかったことは。
「しんどかったというよりかは、何ていうんですかね。2回目の手術の後に元のように投げられるようになるのかなっていう、不安みたいなものはありましたけど。投げていくことに自信は増えていってますし、今日もそういうプロセスの中の1つですけど。すごく落ち込むっていうことはなかったですかね。こうやってドジャースでも、ドクターもそうですし、トレーナーの人たちも毎日ケアしてもらって、本当ありがたいなっていうところが1番かなと思います」

――勝ち星がついたことについては。
「勝ち星はもちろん対戦との兼ね合いがあるので、あんまり気にしても仕方ない部分もあるんですけど、前回、前々回、5イニング投げきりたいなっていう中で、なかなか球数がかさんで打たれて投げ切ることができなかったので。今日改めて最後に5イニング投げきったっていうところが1番いいところかなと思っています」

(Full-Count編集部)

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