大谷翔平「元のように投げられるのかな」 漏らした不安…749日ぶり勝利で伝えた感謝

試合後、取材に応じるドジャース・大谷翔平【写真:上野明洸】
試合後、取材に応じるドジャース・大谷翔平【写真:上野明洸】

本拠地・レッズ戦で5回1失点の快投

【MLB】ドジャース 5ー1 レッズ(日本時間28日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのレッズ戦に「1番・投手兼指名打者」で出場し、5回9奪三振1失点でドジャース初勝利を飾った。試合後には取材に応じ「元のように投げられるようになるのかなっていう、不安みたいなものはありましたけど」と正直な気持ちを明かした。

 この日はスプリットに加え、カーブを織り交ぜ打者を翻弄した。「元々決めていたので」と相手を意識せずに投げ込んだ。初回は先頭フリードルに初球を左前打とされたが、後続を空振り三振に仕留めるなど無失点で終えた。2回には1死から連続四球を与え、2つの暴投で1死二、三塁のピンチを招くも、2者連続三振で得点を許さなかった。

 3回のマウンドは1死からマルテにソロ本塁打を浴びて先制を許すも、4回はラックスをカーブで空振り三振に仕留めるなど3者凡退。チームはその裏、大谷の右前打から一挙4点を奪って逆転した。

 5回は1死からマクレーンをスライダーで空振り三振に仕留めるなど、15球で3者凡退。今季11度目のマウンドは復帰後初めて5回を投げ切り、87球で降板。今季自己最多の9奪三振をマークした。

 エンゼルス時代の2023年9月に2度目のトミー・ジョン手術を受けた。「落ち込むことはなかった」と語るが、不安はあったようだった。「しんどかったというよりかは、何ていうんですかね。2回目の手術の後に元のように投げられるようになるのかなっていう、不安みたいなものはありましたけど。投げていくことに自信は増えていった」と振り返った。

 2023年8月9日(同10日)のジャイアンツ戦以来、749日ぶりとなる勝ち投手。「正直2回目の手術……1回目もそうでしたけど、どういう風になっていくのかなっていうのは、プラン通りに行かないことの方が多いと思うので、その中で少しでも投げられていることに関しては、結果云々ではなくて、プロセス自体は今のところいいんじゃないかなと思います」と納得の表情を浮かべた。

 続けて「ドジャースでもうこうやって、ドクターもそうですし、トレーナーの人たちにも毎日ケアしてもらって、本当ありがたいなっていうところが1番かな」と感謝した。

(Full-Count編集部)

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