金足農が横浜撃破で23年ぶり8強 高橋が8回に劇的逆転3ラン、吉田は完投14K
吉田は164球投げきり3試合連続2桁奪三振、2点を追う8回に高橋が値千金の逆転弾
第100回全国高等学校野球選手権記念大会第13日第2試合は、8回に6番・高橋の劇的な逆転3ラン本塁打が飛び出した金足農(秋田)が、5-4で横浜(南神奈川)を撃破。1995年以来23年ぶりのベスト8に進出した。金足農の剛腕・吉田輝星は、3回に自ら同点2ラン本塁打を放ち、164球を投げて14奪三振。161球目でMAX150キロを計測、投げて打っての超人的な活躍でチームをベスト8に導いた。
2-4とリードされた8回裏の金足農の攻撃で、まさかのドラマが待っていた。吉田、打川の連打で無死一、二塁と攻めたが、5番・大友が送りバントを失敗して投飛。チャンスはしぼみかけたが、高橋が中越えに3ランを放り込んで大逆転。9回、吉田はまたも150球を超えて一段ギアを上げ、3者連続三振締め。勝利の瞬間、大きくほえた。
中盤までは直球に伸びを欠き、横浜打線の鋭い振りにつかまった。一度は自らの同点2ランで追いついたものの、7回までに12安打を浴び4失点。2桁三振こそ奪ってはいたものの、攻守ともに抜け目のない横浜の試合運びに敗色濃厚かと思われた。
しかし、強豪相手にもチーム全体があきらめなかった。吉田も終盤からどんどん暴れていた速球がコーナーに決まり始め、8回1死三塁のピンチも5点目を許さず味方の反撃を待った。8回の逆転弾も、突破口を開いたのは先頭打者として自ら放った中前打。ついにミラクルを起こした吉田と金足農の夏は、まだ続く。
(Full-Count編集部)