メジャーで106年ぶりの珍プレー 打者走者がアウトにならずトリプルプレー
両軍混乱の三重殺は1912年のブルックリン・ドジャース以来の珍プレー
大谷翔平投手が先発出場した16日(日本時間17日)のエンゼルス-レンジャーズ戦で、両軍大混乱となるメジャー106年ぶりの珍トリプルプレーが実現した。
エンゼルスの3点リードで迎えた4回。無死満塁でフレッチャーは痛烈な三ゴロ。これをプロファーが好捕した。まず三塁ベースを踏んで二塁走者がアウト。さらに、飛び出していた三塁走者のワードをタッチして2アウト。そして、二塁にボールを送ってオドルがベースを踏み、トリプルプレーが完成した。
この場面では打者走者のフレッチャーはアウトにならず。走者3人による三重殺となった。地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」によると、打者走者がアウトにならずに三重殺が完成したのは、メジャーでは1912年のブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)以来の珍事だったという。
「すごく珍しいプレーでしたが、感想は?」という質問に、マイク・ソーシア監督は試合後、「トリプルプレーだね。奇妙だ。最初に目の当たりにした時は奇妙な気分だったよ」と目を丸くしていた。
三重殺完成後、オドルが一塁走者のカルフーンにタッチに行き、レンジャーズの選手が一瞬の間の後に喜び始めるなど、このプレーに両軍は混乱状態となった。カルフーンをはじめエンゼルスの選手たちもキョトンとして立ち尽くし、ソーシア監督もベンチから飛び出して審判に説明を求めた。
大チャンスが一瞬にして潰れた格好のエンゼルスは6点リードを逆転されて6-8で痛恨の一敗となった。指揮官は「奇妙だけれど、素晴らしいリアクションだった。最高のプレーだ」と相手を称えるしかない様子だった。
(Full-Count編集部)