金足農・吉田164球の熱投で14K奪い完投 近江勝利で関西勢3校がベスト8入り
日大三と龍谷大平安は終盤まで手に汗握る攻防
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は17日、第13日の3回戦4試合を行った。金足農(秋田)の剛腕・吉田は、横浜(南神奈川)に12安打4失点ながら14Kを奪い164球で完投し5-4で横浜を振り切って23年ぶりの準々決勝進出を果たした。近江(滋賀)は4番・北村が4打数4安打6打点の活躍で常葉大菊川(静岡)に9-4で完勝。下関国際(山口)はエース鶴田が再三のピンチをしのいで4-1で木更津総合(東千葉)を下し、日大三(西東京)は龍谷大平安(京都)との競り合いを4-3で制してベスト8入り。これで準々決勝進出8校すべてが出そろった。
〇近江(滋賀)9-4常葉大菊川(静岡)
近江は先発した左腕・林が8回3安打無失点11奪三振の好投。101球と快調なテンポで試合を終わらせたのが一番の収穫。打撃面では、9番・住谷が3安打、2番の1年生遊撃手・土田が2安打3出塁と、主砲の北村につなぐ役割を果たした。北村の前を打つ選手たちも好調を維持しているのが心強い。
〇金足農(秋田)5-4横浜(南神奈川)
金足農はエース・吉田が164球を投げ抜き12安打4失点14奪三振の完投。横浜打線に苦しみながらも「背番号1」の意地を見せ一人でマウンドを守った。打線は劣勢の8回に6番・高橋が起死回生の逆転3ランを放ち試合を決めた。
〇下関国際(山口)4-1木更津総合(東千葉)
下関国際はエースの鶴田が投打に活躍。投げては9回9安打1失点の力投を見せ、打っては8回に甲子園初安打となるタイムリーで貴重な追加点を挙げた。木更津総合は2年生の根本が甲子園初先発で最速148キロを計測するなど7回126球の好投を見せたが打線の援護なく悔しい敗戦となった。
〇日大三(西東京)4-3龍谷大平安(京都)
最後まで手に汗握る展開となった強豪校同士の一戦は日大三に軍配が上がった。日大三が3回に2点を先制するも龍谷大平安は5回に8番・小寺の中前適時打などで2点を加え同点に追いつく。その後も両チーム1点を追加し迎えた8回。日大三の1番・金子が押し出し死球を受け決勝点となった。
(Full-Count編集部)