“悩める”巨人24歳は「もったいない」 OBが指摘…陥った焦り「求めすぎている」

巨人・井上温大【写真:矢口亨】
巨人・井上温大【写真:矢口亨】

高橋尚成氏、井上温大は「勝てないことに対して悩みを持っている」

 巨人やメジャーリーグでプレーした高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新し、ここまで4勝8敗、防御率3.43の井上温大投手について解説した。「ちょっと悩んでいるのかなというところはありました」と心配しつつ、「持っているものはとんでもない投手。ひとつ流れが変われば白星は簡単に取れるような投手でいてほしいなと思いますね」とエールを送った。

 仕事で東京ドームを訪れた際に直接話しをしたという高橋氏は「勝てないことに対して悩みを持っている。防御率は悪くないけど長い回を投げられていない。勝ち星がつかないと“勝ち星勝ち星”となって根本的に攻めることができない。仕事はゲームをつくること、目の前の打者を抑えること。チームが勝てば、先発が長い回を投げれば成功なんじゃないのという話をした。クオリティスタート(QS)率を高めたほうがいい。勝ち星を求めすぎているような感じでメンタル的にぐらついていると見えた」と24歳左腕の様子を明かす。

 8月23日のDeNA戦は6回途中無失点で自身10試合ぶりの白星を挙げたが、前回先発した30日の阪神戦は5回途中3失点、6奪三振3四球で敗戦投手となった。高橋氏は「攻め込めていない。ゾーン内である程度攻めていかないと、あれほどいい球を持っているんだからもったいない。常に自分の気持ちを前向きに持って攻め込むことさえすればいい投球ができると思う。まずは先発としてQSを目標にやってほしいと思いますね」と指摘した。

 高橋氏は「反省もしていて、いいところは人の話を前のめりに聞いてくるところ。それが印象的でそういうところは失われていなかった。必ず今起きていることが将来のために起きていると把握できればいいんじゃないかと思いますね」と温かい言葉を送り、変わらぬ期待をかけていた。

【実際の映像】「メンタル的にぐらついている」OBが分析した井上温大の現状

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