山本由伸を「気の毒に思った」 遠く離れた自宅で“絶望”…グラスノーの忘れぬ敗戦

ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

山本由伸は7日オリオールズ戦で9回2死までノーノーも…

 数日経っても複雑な感情を抱えていたようだ。ドジャース・山本由伸投手は6日(同7日)、敵地でのオリオールズ戦で9回2死までノーヒットノーランを継続したものの、最後に一発を浴びて球団史上19度目の快挙が消滅。さらにブルペンが打たれ、チームが敗れるまさかの事態となった。タイラー・グラスノー投手は「ヤマのことを気の毒に思ったよ」と、胸が締め付けられたことを明かしている。

 米ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」に出演したグラスノーは、山本の快投について聞かれ、胸中を明かした。右腕は本来5日(同6日)の敵地・オリオールズ戦で先発予定だったが背中の張りを訴えて登板回避。この時は試合に帯同せず、自宅で試合を見ていたという。「TVでの様子を見る限り、はっきりとはわからないけど、あの場面であそこに座っているのはかなりつらいことだったと思う」と語り出した。

「ヤマのことを気の毒に思ったよ。何よりもまず、残念なことは、最終的に試合に勝てなかったこと。彼は本当にいい投球をしたし、本当にいい状態に見えた。間違いなくつらい敗戦だね」とグラスノー。そして「おそらく僕が見た中でというか経験した中でも、最悪レベルの敗戦だった」と、ノーヒットノーランが台無しになった悲劇的なサヨナラ負けに肩を落とした。

 その場にいたわけではなかったが、ドジャースナインの思いは否応にも伝わってきた。グラスノーはチーム合流後も「何も聞いたりはしたくなかっね。(チームに再び合流したときには)すでに数日経っていたし、またその話を持ち出したりしたくなかったんだ。だからそれについて話をすることはなかったよ。僕らにとっては、何が起きたかわかっていたし『そのことは忘れて、とにかく進んでいこう』という感じだったね」と前を向くしかなかった。

 オリオールズ戦の登板を回避したグラスノーだったが、8日(同9日)のロッキーズ戦で復帰。2回に四球や暴投が絡んで失点したものの、7回無安打1失点11奪三振の快投でチームを勝利に導いた。

(Full-Count編集部)

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