背信のトライネン「頭が混乱している」 痛恨3ランに目も虚ろ…ロッカーで沈痛

9月は7試合で防御率9.53…年間でもWHIP1.65と不振
【MLB】フィリーズ 9ー6 ドジャース(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャースは16日(日本時間17日)、本拠地でのフィリーズ戦に大逆転負け。ブルペンは計9失点を喫した。敗戦投手となったのは9回に登板したブレイク・トライネン。痛恨の3ランを浴び、試合後は目も虚ろな様子で報道陣の取材に応じた。「正直に言うと頭が混乱している」と、自身の炎上を受け入れられない様子だった。
先発した大谷翔平投手が5回まで無安打無失点の好投。チームも5回まで4-0とリードしていたが、大谷降板直後の6回に2番手ロブレスキーが5失点し逆転を許した。この回計6失点で大谷の2勝目も消滅した。
大谷は降板後の8回に豪快な50号ソロ。1点差に迫ると、コールの犠飛で同点に追いついた。しかし、9回から登板したトライネンが2死からウィルソンに二塁打、ストットに四球を許し、2死一、二塁のピンチを招くと、マーシャンに勝ち越し3ランを献上した。本拠地はこの日何度目か分からぬため息が漏れた。
試合後の取材に応じたトライネンは「うん。えーと……正直に言うと頭が混乱している」と気持ちを吐露。「深堀りしないといけないことが色々とある」とした。今季は故障もあって27試合に登板、1勝6敗2セーブ、防御率4.70、WHIP1.65と信じられない不振に陥っている。
特にシーズン佳境となった9月は炎上続きの日々。6日(同7日)は山本由伸投手が9回2死までノーヒットノーランを継続し、そのあとを継いだが最後のアウトを奪えずに1安打3四死球の大乱調でサヨナラ負けを招いた。月間では防御率9.53。トライネンは「フラストレーションが溜まる時期を過ごしている」と率直な思いを明かした。
「努力や準備の問題ではない。(何をやっても)上手くいかない時がある。(ファンの)皆さん、チーム、球団、オーナー陣の為に(自分に与えられた)役割でもっといい投球をしたい。チームメートにも。でも、(質問に対する)答えを見つけることができない」と言葉を絞り出すしかなかった。
(Full-Count編集部)