ド軍スコットは「PSロースターから外れるかも」 炎上呼ぶ“致命的欠陥”…204勝OB指摘

ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】
ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】

4年7200万ドルで加入も…59登板で防御率4.91と不振

【MLB】Dバックス 5ー4 ドジャース(日本時間24日・フェニックス)

 ドジャースは23日(日本時間24日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦にサヨナラ負けを喫した。最後は9回に登板したタナー・スコット投手が踏ん張れず、今季メジャーワースト10度目のセーブ失敗となった。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のポストゲームショーでは、スコットの“安易”な配球に怒りを込めた。

 大谷翔平投手が6回無失点の投球を見せたが、7回にブルペン陣が3失点。それでも1点リードして9回を迎えたが、スコットは先頭を死球で出すと、続くタワにはストレートの四球。その後は犠打、犠飛で同点とされ、最後はフルカウントからど真ん中のスライダーをペルドモに運ばれた。

「スポーツネット・ロサンゼルス」では目を疑う光景に絶句した。球団OBでコメンテーターのジェリー・ヘアストンJr.氏は「(ペルドモに対して)スコットの最後の投球。全てがインコースに変化する球でした。彼は織り交ぜることをしなかったんですよ! 外角! 高め! 内角と! 打者の目線を変えないといけません」と配球を疑問視した。

 また、司会者からスコットの今後について問われた通算204勝のオーレル・ハーシュハイザー氏は「彼がまだ投げているのは(高額な)契約を結んでいるからです」と、4年7200万ドル(約106億円)の契約が“保護”している現状を指摘。「でもプレーオフのロースターから外れるかもしれません。ワイルドカードシリーズは外しましょう、という話になるかもしれません。それか、プレッシャーのかかる場面ではない役割に配置転換するかもしれません」と見た。

 過去2年間は146登板で防御率2.04だった左腕が、今季は59登板で防御率4.91と大不振。ハーシュハイザー氏は「腰と肩が同時に回転しているので、打者にとって見やすい球になっているように感じます」と分析し、「ほとんどのストライクが同じコースです。右打者に対しては内角低め、真ん中低め。つまり、左打者にとっては内角低めの変化球を、右打者は外角低めを全く心配しなくていい状態です。失投しているだけでなく、コースが読まれている状況です」と話した。

 ヘアストンJr.氏も「右打者であれば、ストライクゾーンを二分割して、内角側だけを狙っている状況です。外角のストライクを心配する必要はないですからね。だから打者は2ストライクでも強振しているのです」と、球種もコースも読まれている現状に同調した。

(Full-Count編集部)

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