大谷翔平、逆転HR王へ“追い風” 今季最高の好数値「19」…シュワーバー猛追なるか

54号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
54号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

27日からマリナーズ3連戦、カード別では4番目に多い17本塁打

 ドジャースの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)から敵地・マリナーズ3連戦に臨む。逆転での本塁打王獲得に期待がかかる3試合となる。

 地区優勝を決めた25日(同26日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦では4回に4試合ぶりの54号2ラン。昨年記録した自己&球団記録に並んだが、キング争いではリーグトップのカイル・シュワーバー(フィリーズ)とはまだ2本差ある。3試合で2本はもちろん簡単なことではないが、吉兆データもある。9月の平均打球角度だ。

 ここまで9月の平均打球角度は、今季最高の19度を記録。大谷がドジャース移籍後に月間2桁本塁打を記録したのは2024年6、8、9月と2025年5月と計4度あるが、この4度は16度、22度、17度、15度と全て打球角度15度以上。つまり、しっかり打球が上がっている。パワーのある大谷なら打球さえ上がれば、自然と本塁打数も増えていくということだ。

 この日、大谷は自身の打撃の状態について問われ、「少しずつ良くなってきているのかなとは思うので、あともう少し良い流れに乗れるのかなと思っている。あと3試合ですか、最後ありますけど、そこでしっかりと準備して臨めればいいんじゃないかと思います」と語った。今季はここまで絶好調期間がないとも語っていたが、シーズン最終盤できっかけをつかむ可能性もある。

 古巣エンゼルスと同地区だったマリナーズ戦はカード別では4番目に多い通算17本塁打を記録。少年時代はイチロー氏の現役時代の活躍に魅了され、T-モバイルパークは「小さい時からよく見ていた」という馴染みのある球場だ。

 3年連続で本塁打王を獲得すれば、2001~03年アレックス・ロドリゲス以来22年ぶりで史上13人目(15回)の偉業となる。猛スパートをかけても決して不思議ではない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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