大谷翔平を待つ“鬼門の地” 強力打線、全米屈指のファン…“不吉”な「0」の意味

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

17日の本拠地登板では5回無安打無失点の好投も…

 ドジャース・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地で行われるフィリーズとの地区シリーズ第1戦でポストシーズン初めて投打同時出場する。最大5試合、3戦先勝の短期決戦の大事な初戦。投手としても打者としても大谷の活躍が必要不可欠だが、“不吉なデータ”も存在する。

 9月16日(同17日)の本拠地での対戦では「1番・投手兼DH」として先発し、投げてはカイル・シュワーバー外野手やブライス・ハーパー内野手らを擁する強力打線に対して5回無安打無失点の快投を見せた。降板後にブルペンが大炎上して2勝目は消し飛んだものの、8回に2年連続のシーズン50号の離れ業を見せた。さらに翌日にも51号を放ち、今季は6試合で打率.217ながらも2本塁打、OPS.855とまずまずの成績を残している。

 一方で厄介なのが、相手本拠地シチズンズバンクパークだ。敵地3試合では11打数1安打の打率.091、5三振とほぼ完璧に封じられた。また、通算で見ても12試合で打率.250(44打数11安打)、OPS.661で本塁打は0本。大谷がアーチをかけていない2球場のうちの1つとなっている(もう1つはレッズ本拠地)。

 投手としても不安材料がある。前回の対戦時に不在だった首位打者のトレイ・ターナー内野手と強打者のアレク・ボーム内野手が故障から復帰しており、“完全体”の打線を相手にする必要がある。特にターナーは打撃に加えて、盗塁王2回のスピードも持ち味で、塁に出すとかなり厄介な存在だ。

 大谷は3日(同4日)の前日会見でフィリーズファンの印象を聞かれ、「野球に対しては熱量は高いですし、球場での盛り上がりは他の球場に比べて素晴らしい熱量があるなとは感じますね」と話した。フィラデルフィアのファンは野球に限らず全米屈指の熱狂度を誇り、ブーイングの量も桁違い。投手・大谷は強力打線に加え、相手ファンとも“対峙”する必要がある。

 自身初のポストシーズンのマウンドが、敵地かつ強豪フィリーズというのは凄まじいプレッシャーにさらされることは間違いない。それでも、何度も何度も逆境を跳ね返したスーパースター。果たして大谷はどんな活躍を見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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