大谷翔平に完勝も「個人的にどうだったかなんて」 エース左腕の失意「普通の対戦だよ」

vs大谷を今季9打数1安打8三振
【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)
ドジャース・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、フィリーズとの地区シリーズ第1戦に「1番・投手」で投打同時出場。6回9奪三振3安打3失点の好投でポストシーズン初勝利を挙げた一方、バットでは4打数無安打4三振1四球。抑え込んだ相手先発、クリストファー・サンチェスはなぜMVP候補を封じることができたのだろうか。
“天敵”に完敗だった。大谷は初回先頭の打席で空振り三振。3回無死一塁、5回2死一塁の打席では連続で見逃し三振に終わった。サンチェスの投げるチェンジアップにバットが空を切り、速球にも全くタイミングが合っていなかった。もっとも、大谷がサンチェスを打てないのはこの日に限った話ではない。
9月16日(同17日)に本拠地で対戦した際も2三振を喫した。通算では19打席で4安打(打率.211)、9三振だが、今季に限れば9打数1安打(打率.111)、8三振とほぼ完璧に封じ込められている。試合を終え、報道陣の取材に応じたサンチェスは通訳を通じてvs大谷対策について言及した。
「自分にとっては、ただの普通のマッチアップ(対戦)だよ」とサンチェス。「序盤から積極的に攻めて、自分のプランを遂行しようと努めている。他のどの打者に対するときも同じように、自分のプランに従って結果を出したいだけだ」と、相手が球界を代表スラッガーにしてスターだとしても不動心で臨んでいることが成功の秘訣のようだ。
とはいえ、大谷は完璧に抑えたものの、6回にエンリケ・ヘルナンデス内野手に2点適時打を浴びて途中降板。その後、チームも逆転を許して惜敗した。サンチェスは「今夜は負けたので、個人的にどうだったかなんて気にならない。チームが負けたら、良い気分にはなれないよ」と落胆の色をのぞかせた。
(Full-Count編集部)