大谷翔平、米野球専門誌の「年間最優秀選手賞」逃す ジャッジが3度目戴冠…ローリーも候補

得点やOPSで“リーグ7冠”も…
米野球専門誌「ベースボール・アメリカ(BA)」は6日(日本時間7日)、今季のメジャー全体における年間最優秀選手賞(Player Of The Year)を発表した。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が昨年に続き3度目の受賞。ドジャース・大谷翔平投手は2023年以来の選出とはならなかった。
ジャッジは今季メジャートップの打率.331で初の首位打者に輝いた。53本塁打、114打点はマリナーズのカル・ローリー捕手に次ぐリーグ2位だったものの、「BA」が評価したのは圧倒的な打撃の“内容”だった。
第2次世界大戦以降、ストライキ短縮を除けばわずか5人しかいない、打率・出塁率(.457)・長打率(.688)の“3冠”を達成した。また、OPS+215もメジャー1位。「BA」は「歴代強打者の多くは左打者であり、右投手との対戦が有利な“プラトーン優位”を享受していた」とし、右打者のジャッジが残す成績の凄まじさに言及。ジャッジは「パワーと打撃技術を兼ね備えた、現代野球を象徴する“右の怪物”」と形容した。
一方で大谷は今季メジャー断トツの146得点をマークした他、OPS1.014はリーグ1位&3年連続の大台を突破。MLB公式に掲載されているスタッツでは、得点、長打率.622、OPS、89長打、380塁打、20敬遠、ISO.340の“7冠”を達成した。また、今季は投手としても復帰し、計14試合に先発登板。1勝1敗、防御率2.87を記録している。それでも、エンゼルス時代の2021、2023年に次ぐ3度目の選出とはならなかった。
ポストシーズンが開幕する中、シーズンオフ恒例の各メディアによるアワード発表が徐々に行われている。3日(同4日)には米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の年間最優秀選手賞が発表され、ローリーが初の戴冠。得票数ではジャッジが2位、大谷は3位だった。
(Full-Count編集部)