ド軍勝利後…失意のトライネンを慰めた人物「だから好き」 中継に映った一幕「うるっときた」

9回途中降板するドジャースのブレイク・トライネン【写真:荒川祐史】
9回途中降板するドジャースのブレイク・トライネン【写真:荒川祐史】

トライネンは9回先頭から3連打を浴びて2失点KO

【MLB】ドジャース 4ー3 フィリーズ(日本時間7日・フィラデルフィア)

 ドジャースは6日(日本時間7日)、敵地でフィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦を4-3で逃げ切り、2連勝を飾った。しかし、9回は大ピンチだった。ブレイク・トライネン投手が3連打を浴びて2失点KO。不振にあえぐ37歳には批判が殺到する中、試合後に駆け寄る“人物”がファンの心を捉えた。

 第1戦は佐々木朗希投手が最後を締めたが、この日デーブ・ロバーツ監督が送ったのはトライネンだった。9月は12試合で5敗、防御率9.64と炎上続きだった右腕は、いきなり先頭のボームに中前打、さらにリアルミュートに左翼線へ二塁打を許した。その後、カステヤノスにも二塁打を浴びて2失点。1死も取れずマウンドを降りた。

 流れを変えたのは次のプレーだった。無死二塁で相手ベンチは三塁線へバント。これをマックス・マンシー内野手が猛チャージして捕球、三塁へ完璧な送球を見せた。ベースカバーに入った遊撃手のムーキー・ベッツが二走のカステヤノスをタッチアウトにした。そして2死一、三塁から佐々木がマウンドに上がり、2試合連続セーブで凌いだ。

 ドジャースは2連勝でシリーズ突破に王手をかけたが、やはり後半戦に頭を悩ませたブルペンの問題が再び露呈した。トライネン自身、そしてトライネンを起用したロバーツ監督に批判の声も寄せられた。そんな中、試合を放送していたNHK-BSではトライネンを抱きかかえるマンシーの姿が捉えられていた。

 マンシー自身もシーズン序盤は不振にあえぎ、同僚の“痛み”がよく分かるのかもしれない。「マンシーはトライネンの辛苦をわかってる」「勝利に喜ぶ中トライネンのケアを忘れないマンシー だから好き」「苦しんできたから、苦しみを知っている」「人間良い時もあれば悪い時もあるからね」「マンシーの性格がそのまま出ている」「打たれたトライネンをマンシーが懸命に励ましてるのが映って思わずうるっときた」と、ファンも涙なしでは見られなかったようだ。

(Full-Count編集部)

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