サイクル安打や高打率も「気にしてない」 迫る運命の瞬間より…ドラフト候補が見据える“目標”

日大・谷端将伍【写真:加治屋友輝】
日大・谷端将伍【写真:加治屋友輝】

今秋ドラフト候補、日大・谷端将伍は好調を維持も「気にしていない」

 野球日本代表「侍ジャパン」大学代表にも選出された日大の谷端将伍内野手は15日、東都大学野球秋季2部リーグの拓大戦に「3番・二塁」で出場。無安打ながら四球での出塁に進塁打、堅実な守備で勝利に貢献した。

 谷端は2024年春と秋に2季連続の首位打者に輝くなど、確実性ある打撃が持ち味だ。今秋のドラフト候補として名前が挙がったが、今春は打率.196と苦しみ、チームも悔しい2部降格を経験した。

 今年7月に行われた日米大学野球では、見事代表入りを果たしたが、出場機会に恵まれなかった。チャンスを掴むため、慣れない左翼守備に挑戦。第4戦でようやく“代表デビュー”を果たすと、3安打3打点と気を吐いた。それまでの鬱憤を晴らすような活躍だった。

「打席の中での考え方が変わり、余裕ができた」。限られたチャンスを掴んだ谷端は、代表経験を糧に本来の打撃を取り戻す。

 迎えた“最後”のリーグ戦。9月10日の東農大戦ではサイクル安打を達成するなど、ここまで打率.394と好調を維持。しかし、当の谷端は「気にしていない」と淡々。

「できることをやるだけです」。23日にはドラフト会議を控えるが、最上級生として、今はチームの勝利と一部昇格だけを考えている。この日、チームは拓大に1-0で勝利。勝率を5割に戻した。

 運命のドラフト会議は23日に開催される。憧れの舞台へ……谷端の指名はあるだろうか。

(井上怜音/ Reo Inoue)

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