普通なら単打も…大谷翔平が“右翼前二塁打” 米専門家は感心「いかに速いか」
快足飛ばして二塁ベース“奪取”、好判断→スピードアップに球団OB「全てが彼の実力」
エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)の敵地レンジャーズ戦に「3番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場し、3打数1安打1得点と活躍。しかし、チームは2-4で逆転負けを喫した。第2打席で快足を飛ばして奪った二塁打について、メジャー通算132勝のエンゼルスOBは「彼のアフターバーナーに点火するスピードを最高に気に入っています」と絶賛。“ライト前二塁打”の衝撃は広がっている。
驚異的なスピードが輝いた。1点を追う4回無死一塁の場面。大谷は一、二塁間を破る打球を放った。一塁を回るまではゆったりと走っていたが、打球を見て急激に加速。ノマー・マザラ右翼手が必死に送球したものの、余裕を持ってセカンドベースに滑り込んだ。
ロサンゼルスで試合を中継しているテレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の実況も「エンゼルスは一、三塁になります。オオタニは二塁を狙っています。そして、二塁打です。マザラの強肩をもってしても及びません」とまくしたてた。飛んだ場所や打球速度からして、普通に考えれば単打のはずだった。だが、強肩のマザラを相手に“右翼前二塁打”にしてしまった大谷のスピードに驚いた様子だった。
解説を務めたエンゼルスOBの元投手、マーク・グビザ氏は「彼がアフターバーナーを点火するこの速さを、私は最高に気に入っています。いかに速いか、そして、一塁上での鋭いターン。15本目の二塁打です」と興奮気味だった。
マザラが強肩であることがグビザ氏の驚きを倍増させている。
「全てが彼の実力です。彼の能力、スピード。マザラは強肩です。今季7捕殺を記録しているのです。(一塁で)短く状況を確認しました。(一塁走者の)フレッチャーが一塁から(二塁を回って)三塁まで向かうのを確認した途端にアフターバーナーが点火し、スライディングです」
一塁までは悠々としたストライドだったが、あっという間に加速した大谷。スタットキャストによると、スプリントスピードは29.7フィート(約9.05メートル)/秒だった。大谷はその後、一時逆転のホームを踏んだ。的確な打球判断、そして、スピードでライト前二塁打を記録した大谷の走塁は球団OBも感心させていた。
(Full-Count編集部)