大谷翔平、1日で塗り替えた“13”の歴史 記録マニアも驚愕と絶賛「史上最高の試合」

歴史で8項目、スタットキャストで5項目
記録マニアの記憶にも刻まれる大活躍だった。ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)に行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で、打っては3本塁打、投げては10奪三振の大活躍だった。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は18日(同19日)に「ショウヘイが史上最高の試合をした13の理由」と題した記事で、その活躍を取り上げた。
大谷は投手として初回に3者連続三振を奪った直後、右翼最上段に先頭打者弾を運ぶと、4回には右翼場外に飛ばす飛距離469フィート(約142.9メートル)の特大弾。7回にもバックスクリーン左に運び、これまでの不振を払拭するような大暴れだった。投手としては6回0/3で100球を投げて2安打無失点。最速100.3マイル(約161.4キロ)で10奪三振、3四球で勝利投手となった。
記録マニアのラングス記者は「私たちが今までポストシーズンを見てきたなかで、オオタニの活躍は最も印象に残るものだった。もしかしたら、(ポストシーズンに限らず)全ての試合、全てのレベル含めてそうかもしれない」と、大谷の活躍が残したインパクトを強調。実に13項目にも及ぶ記録から、その偉業を紹介した。
歴史的な記録で8項目と、スタットキャストの数値で5項目がある。その数の多さから、いかに伝説的な1日だったかが改めて裏付けられることとなった。
○サラ記者が紹介した13の記録
「レギュラーシーズンとポストシーズン通じてMLBで初めて先発投手が(初回)先頭打者本塁打を打った。先発投手がポストシーズンで1番を務めたのも唯一」
「ポストシーズン史上初めて投手が複数本塁打」
「レギュラーシーズンとポストシーズン通じて初めて、左右の打者から5つずつ三振を奪い、同試合で3本塁打を記録」
「史上初めて、先発した試合で10奪三振以上と複数本塁打を同時にキャリアで2回達成」
「ポストシーズンの初回で奪三振と本塁打を記録したのは史上初。また、ポストシーズンで同じイニングで3奪三振と本塁打を記録したのも史上初」
「試合開始前時点で、ポストシーズンの同一試合で10奪三振以上と本塁打を記録したのはボブ・ギブソンだけ(ギブソンは2回達成)」
「ポストシーズン史上13回目となる1試合3本塁打を達成。ドジャースの選手では2021年クリス・テイラー外野手、2017年エンリケ・ヘルナンデス内野手も達成。ドジャース以外で複数回達成したチームはヤンキースだけ(ベーブ・ルースとレジー・ジャクソン)」
「この13回のうち、シリーズを決める試合で達成したのは6回。ただし、大谷以外の5人は、その試合で登板していない」
「3本塁打の打球速度はそれぞれ116.5マイル(約187.5キロ)、116.9マイル(約188.1キロ)、113.6マイル(約182.8キロ)。スタットキャストの計測が始まった2015年以降で、打球速度が116マイル(約186.7キロ)以上の本塁打を複数回記録したのはレギュラーシーズンを含めて史上初」
「3本塁打のうち2本は投手として記録。つまりスタットキャスト史上、投手が記録した本塁打の打球速度でトップ1、2を記録したことに。大谷は8位までを独占」
「プレーオフ含めてドジャースタジアムで450フィート(約137.2メートル)以上の本塁打を8回記録。スタットキャスト史上、(大谷以外で)この飛距離を複数回達成した前例なし」
「オオタニは初回に3奪三振を記録し、そのうち2つは100マイル(約160.9キロ)以上の球で決めた」
「試合で両チーム通じて、球速トップ11を独占。打者としても打球速度トップ3、飛距離トップ3も独占した。投手として空振りも最多回数を記録」
(Full-Count編集部)