大谷翔平は「馬鹿げている」 誰も破れぬ伝説の1日…名物記者が示した“7つの根拠”

1試合3発&10K、パビリオン超え弾も飛び出した歴史的快挙
ドジャースの大谷翔平投手が17日(日本時間18日)、本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で、打者として3本塁打、投手として10奪三振という歴史的な活躍を見せた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の名物記者ジェイソン・スターク氏は「史上最高の試合だったと言える理由」を7つ挙げ、その衝撃を伝えている。
初回、3者連続三振で立ち上がった直後、大谷は打席に入り先頭打者アーチを右翼最上段に放った。4回には右翼場外に飛び込む推定飛距離469フィート(約142.9メートル)の特大弾、7回にもバックスクリーン左に運ぶ一発を放ち、1試合3本塁打を記録。投手としては6回0/3を100球で2安打無失点、10奪三振の快投で勝利を手にした。
スターク氏は1つ目として1試合3本塁打を挙げて「これは誰にも破られない記録だ。オオタニ自身が破らない限り!」と強調。続けてレギュラーシーズンとポストシーズン合わせて166登板があるベーブ・ルースも、自身が投手として登板した試合では1度しか2本塁打を記録していないことにも触れた。
さらに、ポストシーズンで1試合10奪三振はドジャースの歴史でもオーレル・ハーシュハイザー、フェルナンド・バレンズエラ、野茂英雄らが達成しているが、同時に打者として3本塁打は当然ながら前例がなく、スターク氏も「馬鹿げている」と苦笑するしかなかった。
続けて大谷が3本塁打を放ちながら、投手としてはわずか被安打2に抑えたことにも注目。「1901年以降、登板した投手が2本塁打以上放ち、被安打がその数を下回ったのは僅かレギュラーシーズンの2回だけだ」と強調。初回のマウンドで3奪三振の後に先頭打者本塁打を放った際の球場の声援を「カナヴェラル岬(宇宙センター)の発射台よりも大きかった」と描写した。
加えて4回に放った場外弾を「地球のどこに着弾したか、把握するのは難しかった」「夜空に消えていった。どこかに。私たちが知っていることは、半世紀以上、ライトに設置されたパビリオンを超える本塁打を誰も打ったことがないことだ」と表現した。
最後に、ウィリー・メイズ、マーク・マグワイア、ケン・グリフィーJr.ら歴代の強打者はポストシーズンで1試合2本塁打を記録したことがなく、ボブ・フェラー、フアン・マルシャル、ジャック・モリスら往年の好投手もポストシーズンで1試合10奪三振を記録したことがないことに言及。「でも、ショウヘイ・オオタニというスーパーヒーローはたった一晩で両方を達成してしまった。ポストシーズンで(1試合)複数本塁打と2桁奪三振を記録したのは、歴史上ショウヘイ・オオタニだけだ」と結び、その衝撃を伝えた。
(Full-Count編集部)