大谷翔平に向けられた懐疑的な目…伝説の数時間前 フリーマンが明かしていた“予兆”

「ショウヘイは今夜、急浮上する準備ができてる」
近くで見ているからこそ、フレディ・フリーマン内野手は確かな“予兆”を感じていたようだ。ドジャース・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で1試合3本塁打&7回途中無失点10奪三振の伝説的な活躍を見せた。一方でフリーマンは試合前、懇意の地元レポーターに「急浮上する準備ができてる」と明かしていたという。
大谷の活躍の余韻が冷めやらぬ中、米放送局「MLBネットワーク」の公式X(旧ツイッター)は19日(同20日)に地元ラジオ局「AM 570 LA Sports」でレポーターを務めるデビッド・バッセー氏へのインタビュー映像を公開した。
ドジャースナインとも親しい間柄のバッセー氏。アナウンサーから「昨夜の試合で、彼を批判していた人たちを完全に黙らせたと言えるでしょうか?」と問われると、「実際には多くの人たちが、彼がポストシーズンで活躍できる選手なのかと疑っていたのは確かです。それが昨夜の試合前の大きな話題でした」と振り返った。大谷は第4戦前の時点で9試合に出場し、38打数6安打の打率.158、2本塁打6打点、OPS.641にとどまっていた。
デーブ・ロバーツ監督から苦言を呈される場面もあり、第3戦の前日には珍しく屋外での打撃練習を行うこともあった。バッセー氏は「記者会見でも、ピッチングが打撃に影響しているのではないかという質問を3回連続で受けたんです。つまり、人々の声が彼の目の前に突きつけられていたんです」と語る。そんな中で同氏はフリーマンに取材を行ったという。
「ショウヘイは今夜、急浮上する準備ができてる」
フリーマンから力強い言葉が返ってきたことを明かした。「マウンド上でチームを助けることにすごく集中しているから、打撃のほうに過剰に集中しすぎずに済むのかもしれない」と36歳主砲は続けた。
試合で起きたことは周知のとおり。バッセー氏は「ショウヘイ本人は以前から、自分はピッチャーとしての自分と、バッターとしての自分を完全に切り離していると言っていますが、(昨夜は)その全てがひとつに重なった夜でした」と感慨深く話した。
フリーマンは大谷が場外弾を放った直後、ベンチで頭を抱えている場面が話題を呼んだ。試合後のフィールドインタビューで大谷について聞かれ、「時々、自分の目で確かめなければいけないんだ。触ってみて、彼が鋼鉄で(体が)できていないかってことをね。正真正銘、素晴らしいよ。最高の舞台で、あんな活躍をするなんて。おそらく、(今日の試合は)『ショウヘイ・オオタニの試合』として記憶されるだろうね」と振り返っていた。
(Full-Count編集部)