もはや存在しない「大谷vsシュワーバー論争」 米記者が断言…決定的な差「接戦には感じない」

シルバースラッガー賞の最終候補に選出された大谷とシュワーバー
打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞の最終候補選手が22日(日本時間23日)に発表され、ドジャースの大谷翔平投手はナ・リーグ指名打者部門の最終候補3選手に入った。フィリーズのカイル・シュワーバー外野手との“一騎打ち”と見られているが、米メディアは「実際にはそれほど接戦には感じられない」としていた。
ナ・リーグのDH部門では大谷、シュワーバーの他に、ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手の3人が最終候補に残った。大谷は今季、158試合に出場。打率.282、55本塁打102打点、OPS1.014をマーク。対してシュワーバーは打率は.240ながら、自己最多の56本塁打132打点で2冠に輝いている。イエリッチは打率.264、29本塁打、103打点、OPS.795の成績を収めた。
大谷は受賞すれば3年連続。大谷はエンゼルス時代の2021年、2023年にア指名打者部門で受賞し、昨季はナ・リーグで初選出された。4度目の受賞ならイチローを抜き日本人単独最多となるが、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「オオタニがこの賞を受賞すべき」と太鼓判を押した。
同メディアのアダム・ウェルズ記者は「最も面白そうな争いは紙の上ではDH(指名打者)部門のオオタニとシュワーバーだが、数字を詳しく見ると実際にはそれほど接戦には感じられない」と説明。シュワーバーが本塁打王に輝いたが、打率、出塁率、長打率の3部門全てで大谷で上回っていることなどを挙げた。
「ほぼすべての指標において、オオタニのほうがより優れたオフェンシブプレーヤーであることが示されており、彼がこの賞を受賞すべきだ」と同記者は断言。一方で「それでも、シュワーバーがフィリーズで見せたすばらしい打撃力の価値が損なわれるわけではない」と語っていた。
(Full-Count編集部)