大谷翔平、Bジェイズユニは「大事に取っている」 WS連覇へ…語った“因縁”「色々あった」

ロジャースセンターでワールドシリーズ前日会見
ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、ロジャースセンターでワールドシリーズの前日会見に臨んだ。「まずは自分の表現したいパフォーマンスを1番最初に出せるかどうか」と意気込みを語った。
大谷は投打同時出場した17日(同18日)のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で7回10奪三振無失点と好投。バットでは1試合3本塁打を放つ歴史的な活躍を見せ、2年連続のワールドシリーズ進出へ導いた。
昨季はワールドシリーズ第2戦でスライディングをした際に左肩を痛め、亜脱臼と診断されていた。その後も試合には出続けたが、その後手術。「去年は正直、チームの皆と一緒に来れなかったので。病院から直行してきたりとか。全てを味わったわけではないのでそこも含めて楽しみです」と振り返った。
世界一の覇権を争うブルージェイズは因縁の相手だ。2023年オフ、エンゼルスからFAとなった際に移籍先の最終候補に。著名な米記者が「ショウヘイ・オオタニがトロント行きの飛行機に乗った」と誤報が流れ、フライトレコーダーによる追跡騒動も起きた。
大谷は「前回かなり色々あったので」と苦笑い。「それも含めて野球に対する愛じゃないかと思っているので。その点を含めて素晴らしいファン層、国民性というか。そこを含めて楽しみたいなと思います」と語った。
ブルージェイズは移籍交渉の際に帽子や17番ユニホーム、さらには愛犬デコピンのカナダ国旗が描かれた冬用ジャケットをプレゼントしていた。この日、ジョン・シュナイダー監督は「もうそろそろ返してくれよって感じだ」とジョークを飛ばしていたが、大谷は「うちのガレージに置いてあります」と一言。「大事に取っておきます」と笑顔で答えた。
ドジャース移籍後初めてトロントでプレーした昨年4月26日(同27日)のブルージェイズ戦では初回の第1打席で右中間へ7号ソロ。大ブーイングを浴びる中で結果を出し、「ブーイングはびっくりしなかった。トロントに来ること自体は楽しみにしていましたし、今日も満員に近いファンがいて選手冥利に尽きる」などと話していた。この日、「ブーイングは予想していますか?」という質問が飛んだが「前回もされましたけど、それをまた力に変えていきたいと思います」と笑った。
(Full-Count編集部)