走力アップを妨げる“腕の振り” 足が遅いと悩む子へ…3つの改善点「太鼓があると思って」

努力次第で走力アップは可能…ポイントは腕の振り方
どうすれば足は速くなるのだろうか。塁間を素早く駆け抜けたい、打球を追う際のスピードを上げたいと思っても、なかなか速くならない……。そんな選手へ、福井商で甲子園に2度出場した後に陸上競技に転向、現在はランニングトレーナーとして活躍する村田和哉さんは「足を速くしたいなら腕振りが重要」と3つの改善ポイントを挙げる。
野球の練習で腕の振りに注目することは少ないかもしれないが、正しくできれば自然とスピードも上がる。村田さんが推奨するのは「腕振りドリル」。1つ目のポイントは「顔の高さまで手を上げること」。親指があごの高さにくるくらいまで腕を振り上げる。
2つ目は「お尻の真横で太鼓を叩くようなイメージで腕を振ること」。“お尻の真横”がポイントで、腕の位置が高いと肩が上がって小さな振りになり、低いとダラダラした振り方になる。お尻の真横に太鼓があると思って「ドン、ドン、ドン」というイメージで振ると、しっかりとした上下の腕振りができるという。
3つ目は「なるべく体の近くで振る」こと。振り上げる時に腕が体から離れるとスピードが落ちる。体の近くでコンパクトに振ることが肝要だ。
このドリルは100回を2セット行うのが理想。100回と聞くと多く感じるかもしれないが、実際にやってみるとすぐに終わる。毎日の練習に取り入れることで走力アップを実感できるだろう。塁間を駆け抜ける速さは、正しい腕振りから生まれる。
(First-Pitch編集部)
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