東大が法大破り今季2勝目 ドラフト指名漏れ渡辺ジュニアが2回1失点、酒井が2点三塁打

ドラフト指名漏れの酒井捷が5回に2点三塁打
東京六大学野球秋季リーグは25日、東大が法大1回戦に5-2で勝利し、4日の慶大1回戦に続いて今季2勝目を挙げた。国学院久我山高3年の春に選抜大会ベスト4入りした左腕・松本慎之介投手(2年)が先発して7回1失点に抑え、自身今季2勝目となった。
東大の投手が個人でシーズン2勝を挙げるのは、2017年秋の宮台康平氏(同年ドラフト7位で日本ハム入りし、ヤクルトにも在籍)以来8年ぶりだ。
8回からは、元ロッテ投手でNPB通算87勝の渡辺俊介氏を父に持つ渡辺向輝投手(4年)が2番手で登板。2死から死球を機に1点を失い、2回1安打1失点だった。勝利の瞬間には拳を突き上げ、チームメートと笑顔でハイタッチした。渡辺はプロ志望届を提出していたが、23日のドラフト会議で指名されず、自身のXで野球を引退し、来春から一般企業に就職する意向を表明していた。
東大攻撃陣は初回無死二塁から、犠打と敵失が重なり先制。さらに5番・荒井慶斗外野手(2年)の左前適時打で加点した。2回にも連続短長打で1死二、三塁のチャンスをつくり、内野ゴロの間に1点を追加した。
4回には法大に1点を返されたが、5回の攻撃で2死一、二塁の好機に、7番・酒井捷(すぐる)外野手(4年)が右翼手の左を破る2点三塁打。この時点でスコアを5-1とした。酒井捷は2023年の秋に打率.316をマークし、外野手としてベストナインに選出され、今年9月にはプロ志望届を提出。しかし、今季は打率.091(22打数2安打)と極度の打撃不振に陥り、指名から漏れていた。
(Full-Count編集部)