大谷翔平の一発を「予想できました」 殿堂入り右腕が思わず指摘「投げてはいけない」

大谷にとって初のWSでの一発
【MLB】Bジェイズ 11ー4 ドジャース(日本時間25日・トロント)
敗れはしたが敵地で存在感を放った。ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第1戦に「1番・指名打者」で出場。7回の第4打席でWS初本塁打を放つと、解説を務めたジョン・スモルツ氏は「(本塁打は)予想できました」と、打って当然かのようにコメントした。
9点をリードされて迎えた7回1死一塁、大谷は右腕フィッシャーの低めのカーブを捉えると、打球は高々と舞い上がり右翼席に消えた。米放送局「FOXスポーツ」で実況を務めたジョー・デービス氏は「ライトへ上がった……下がる……入った。ショウヘイ・オオタニが空高く上がる本塁打を打ちました。オオタニは失投を逃しませんでした」と、その瞬間の様子を伝えた。
スモルツ氏は「グレートな打者に対してその球を投げてはいけません」と配球を指摘し、変化球を逃さなかった大谷を称えた。続けて「(本塁打は)予想できました。彼にとって完璧なコースに落ちました。そして今年何度もやっているスイングです。60回を超えましたか?」と問いかけると、デービス氏は「これで61回目です」と回答。レギュラーシーズンとポストシーズン合わせて61本目となる一発に、通算213勝154セーブの殿堂入り投手も脱帽していた。
実況のデービス氏は、ダイヤモンドを一周する大谷の姿にも注目。「今まで私が見ていた中で最速のベースランニングですね。トミー・エドマンのすぐ後に続いて(ホームイン)」と、颯爽とベンチに下がった様子を見逃さなかった。大量リードを奪われていただけに、大谷の胸に期するものがあったのかもしれない。
(Full-Count編集部)