大谷翔平、WS第3戦で7つの偉業 史上初の9出塁&4敬遠…自己最長18回&6時間39分の死闘

4打数4安打3打点、4敬遠を含む5四球で全9打席連続出塁
【MLB】ドジャース ー Bジェイズ(日本時間28日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第3戦に「1番・指名打者」で先発出場し、WS初のマルチ本塁打を放った。4打数4安打3打点。4敬遠を含む5四球で全9打席連続出塁をマークした。
とんでもない夜になった。1点リードの3回1死、3度のサイ・ヤング賞を誇るシャーザーから右越えへPS7号ソロを放つと、2点を追う5回1死一塁では左腕フルハーチから左中間適時二塁打。1点を追う7回1死では左中間へ同点8号ソロと止まらなくなった。
手がつけられなくなると、もう勝負してくれない。9、11、13、15回と4打席連続で申告敬遠。17回も四球を選び、全9打席で出塁した。
記録ずくめの1日だ。9出塁はポストシーズン新記録。4長打は1906年フランク・イズベル以来シリーズ史上2人目で、1試合で2本塁打&2二塁打&2四球はポストシーズン史上初だ。4敬遠はポストシーズン史上初だ。
さらに3試合でマルチ本塁打を記録するのもポストシーズン史上初。同一シーズンでポストシーズン8本塁打は2020年コーリー・シーガーに並んで球団最多記録。ポストシーズン通算11本塁打は松井秀喜を抜いて日本人歴代最多本塁打となった。
延長18回、試合時間6時間39分はエンゼルス時代の2019年7月25日のオリオールズ戦を超えてキャリア最長となった。大谷が帰路へついたのは日付が変わった0時47分。約16時間後に迫ったワールドシリーズ初のリアル二刀流に注目が集まる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)